見出し画像

She Loves You:Vol.11 恋したっていいじゃない

僕の友人で、富田と言う奴がいる。こいつがまた、手に負えないぐらいの占い好きなのだ。どれぐらい好きなのか。例えば、こいつとゲームセンターに行ったとしよう。1000円札を何枚も崩して、山のような100円玉を抱えてるまでは、ゲーマーと一緒だ。ところが、僕がゲームに夢中になっている間、富田は占いに夢中になっているのだ。まず、占いマシーンを陣取って、山のような100円玉を重ねて、占いにつぎ込む。僕がゲームを終えるころ、富田は山のように紙を持っている。紙と言っても、鑑定結果が印刷された紙なんだけど、ここから富田の解説が始まる。

「森山裕子。この子の場合、性格が・・・。」

ここから先は

2,620字
キューティー吉本が公開している小説は、原則としてこのマガジンを購入しないと読むことができません

キューティー吉本が過去に書いた小説をまとめました。恋愛小説が多い感じです。

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?