物語る背中

近所（西葛西）のコンビニのイートインでコーヒーを飲んでると

60代位のおじさん二人が話してました。

おっきな声で

「金ねーとさみしーだろ！」

「女も出来ねーしな！あのスナックのねーちゃんはどーなったんだ！」

「あいつはでっかい車乗ってんだ」

「金もあったらあったで大変だな！無くて良かったな！」と。

さすが西葛西クオリティ。。

楽しそうではあるので別にいいんですけどね。

先週から日本でも世界でもイスラエル・ガザの戦争ニュース持ちきりでした。

Enjoy Japaneseでは現在99カ国の方が参加してくれているのですが、ガザに該当するパレスチナ出身の方もいます。

戦争というところで言うと半年前位は、Enjoy Japaneseグループに一日にロシアとウクライナの方からグループの参加申請があったり、紛争が続く地域の方も参加しています。

あるスーダンの方とやりとりしているとその方は「戦争以来、電波が悪く、会話イベントに参加出来ません。朝は電波が良い」とのことで、Enjoy Japaneseは会話イベントがメインですが、Enjoy Japanese内のしりとりや川柳大会に参加して頂いています。

また仲の良い後輩がロシア人の方と結婚して子供が産まれて、「俺今、めっちゃ戦争のニュース見てます」とか関わっている人がいると、戦争も対岸の火事ではないなと感じます。

わからないなりに毎日BBCの1分動画ニュースを観るんですけど、そこには戦争で銃を撃ってるシーンから、小さい船に超満員で乗ってる移民の人々、飢餓で子供が苦しんでいるシーンとかが出てきます。

世界のニュースなのでインパクトが大きいニュースがピックアップされますが、「これって同じ地球で起きていることなの？さっきのおっちゃんこれ知ってるのかな？」っていうのは思いました。

日本でも色んな変な事件はありますけど、基本的には治安は良い国ですし、保証もあるので、「明日、空爆されないかとか、明日のご飯どうしよう」とかは無いです。

そんな状況の中で、以前みたいに自分や自分の家族の為だけに、動いていると「これ以上求めたら、そろそろ神様に怒られるんじゃないかな。健康であれば後は鳥貴族（焼き鳥屋）とネットと一緒に楽しめる人がいたらもうそれでいいかな」みたいなことを考えます。

Enjoy Japaneseではもともとある外国人の生徒さんに日本語を教えていて、

「日本語だけの国際交流が無い」という理由でイベントを始めましたので直接、戦争の為に何か動くとかはしないのですけど、戦争に限らず苦しい環境の人たちに対して多少でも楽しいことを提供出来たらいいなというのはあります。

というのはどうしても生きてると何してもだめな時ありますよね。

「こんな連続でコインが裏目に出るの、人生おかしくない？！」っていう時。

例えば一つ思い出すのが新卒で入社して、会社でがんばって働いていましたけど、経験もスキル無いし、毎日社内外で怒られてました。

挙句の果てには当時、大阪の環状線と言われる高速道路を社用車で走っていて、追い越し車線で右ハンドルを切るのが遅れて、タイミング遅れてハンドル切りすぎて、追い越し車線の壁に衝突して、会社でボコボコに怒られる四面楚歌の状態がありました。

それからは通勤用の社用車でもあったので使えなくなり、車では会社に1時間で通勤していましたが、電車では2時間かかり、また当時7時出社だったので毎朝5時30分には家を出ないと間に合わないという過酷な状況でメンタルもかなりやられていました。

そんな時に同期入社の同僚が毎日家の近くまでプラス30分かけてわざわざ迎えに来てくれて愚痴も言わず「ええで、ええで」って笑って、優しかったのは救われた瞬間で、それは20年位経ってもずっと覚えてます。

それぞれの人の悩みを100%は解決出来ないしするつもりもないですけど、ちょっとは楽しみ、気晴らしみたいなポジティブなことが提供出来てたら僕が活動する価値とか、肯定出来る生き方が出来るなと考えています。

今はEnjoy Japaneseでは日本語学習者だけでなく、国籍関係なく、小さい子供を持つお母さんや定年された方の趣味、ボランティアの方、障害者の方など、それぞれの環境の色んな方が色んな理由で参加されています。

それぞれが楽しくそれぞれの目的にとってプラスになるよう活動を続けてみて、振り返ってみて、満足出来るWell beingな人生を僕も目指さないとな。

コンビニで話してた片方のおっちゃん、背中が人生物語ってますよー

って一瞬思ったけど、背中は僕と変わらない笑