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本能寺がへん 第四夜

天正十年 正月
京都本能寺


眠っていた信長のもとに、一人の小姓が慌ててやって来た、

小姓「信長様ー!」

信長「よし来たぁー!待ってました!」

小姓「え、、?」

信長「どうせ、いつものあいつらでしょ~?すぐ行きまーす♪是非に及ばーず!」


信長がワクワクしながら中庭に出ると、
そこには、敷地内に侵入した明智軍が待ち構えていた

家臣「あけおめです!信長様!」

信長「おおっ!あけおめじゃー!待っておったぞ〜お前たち!」

家臣「今年もよろしくお願いいたします」

信長「おう!よろしく頼む!で?今回は何をする?新年の挨拶をしに来ただけではないだろ?ん?なにする?餅つき大会か?」

家臣「いえ、今日はお年玉を貰いに来ました!」

信長「こらーっ!お年玉とは何事じゃ!ワシから金を取ろうと言うのか!あげないぞ!」

家臣「そうは言われましても、我々も毎回この本能寺まで来るのに交通費がかかっているのです、今日はその精算をしてもらわなくては」

信長「知らないよ!お前たちが勝手に来てるんじゃろ!ワシだって前回のクリパの飯代とか払ってるし、、」

家臣「我々は交通費だけじゃないのです!ハロウィンの時の織田ンゲリオンのコスチュームを作るのに莫大な制作費がかかっているのです」

信長「知らないって!お前たちが勝手に作ったんじゃろ!ワシはあんな物作ってくれと頼んだ覚えはないぞ」

家臣「え、じゃあ、あれもう着てないんですか?」

信長「、、、たまに着てる」

家臣「気にいってるじゃないですか!」

信長「インスタに載せた」

家臣「自慢してんじゃないですか!」

信長「あれ見た目だけじゃなく、肌ざわりも最高なんじゃ」

家臣「あれを作るのにハリウッド映画5本分の制作費がかかったんです」

信長「そんなにっ!?5本分!?」

家臣「我々『本能寺の会』のメンバー五千人は、あのコスチュームのせいで、今や存続の危機に立たされているのです」

信長「バカじゃないの!なんでそんなもの作ったんじゃ!」

家臣「信長様の、、喜ぶ顔が、、、見たくて、、、」

信長「、、、お前たち、、」

家臣「信長様、、不本意ではありますが、、、、今日をもちまして、、我々が本能寺に来る事はこれで最後と、、、」

信長「あげよう」

家臣「、、今、なんと?」

信長「お年玉、、、あげよう」

家臣「信長様、良いのですか?」

信長「またいつもみたいに二列に並べ!」

家臣「イヤッホーイ!!」


おわり

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