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勇者のブログ 12日目 あーしんど、、

ついに鳥獣ベルトゾスと俺達との熱く激しいバトルが始まった


俺「それっ!くらえっ!」

魔王「惜しい!今のは惜しかったぞ勇者!もう少しで当たりそうだったぞ!」

俺「もっとだ、もっと石持ってこい魔王!」

魔王「よかろう、ほら!これを使うがいい」

俺「ちょっ、デカすぎだこれ!こんなの投げれるか!もっと小さい石持ってこいよ!」

魔王「ならば、この石はどうだ?」

俺「これじゃ小さすぎなんだよ!こんな小さい石でベルトゾス倒せるわけねぇだろ!もっとちょうどいい大きさやつ持ってこいよ!」

魔王「おぉ、すまん、、では、これならばどうだ?」

俺「いやだから、これも小せぇだろ、なんでわかんねぇかなぁ、センスねぇなー」

魔王「これはどうだ?」

俺「だからぁ、、」

魔王「いーかげんにしろぉ!!」

俺「、、、、」

魔王「さっきからなんなんだキサマ!私に命令するな!」

俺「、、、、」

魔王「だいたいなんで私が石拾いで、キサマが投げる役なんだ!」

俺「いや、、二人で協力してだな、、」

魔王「何が協力だ!キサマは石を投げれて楽しいかもしれないが、私の労力は並大抵のものではない!石探しは大変なんだぞ!」

俺「でもベルトゾスを倒すには協力しないと、、」

魔王「私だって投げたい!」

俺「!」

魔王「投げたいんだ!!」

俺「わ、わかったよ、じゃ交代するよ、3球ずつで交代な」

魔王「キサマはもう20球くらい投げたではないか!」

俺「わーったよ、じゃ20球交代な」

魔王「いいだろう、ふふ、、やっと私の実力を見せる時がきたな」

俺「よく狙えよ」

魔王「くらえっ!それっ!」

俺「ちょっ!全然違う方に投げてんじゃねぇか!フォームが悪すぎなんだよお前、もっと腰を入れてだな、、」

魔王「おぉ、こうか?」

俺「違う、前足に体重を乗せないと!」

魔王「あぁ、こういう事か?」

俺「足の角度はこう!」

魔王「なるほど、、」




 〜〜 一時間後 〜〜


俺「だからぁ!こうだよ、こう!」

魔王「おぉ、こう、、」

俺「もっと腰落としてー!」

魔王「はい!」

俺「落としすぎ!!」

魔王「はい!すいません!」

俺「顔は下げるなって!何度言ったらわかるんだ!腕立て20回!」

魔王「いーかげんにしろぉ!!」

俺「、、、、」

魔王「フォームにこだわり過ぎて全然投げれないだろうが!まだ1球しか投げてないぞ!」

俺「てゆうかさー、強化合宿とかやって上手く投げれるようになってからまた挑んだほうがいいんじゃね?お前も石拾いの練習したいだろ」

魔王「なんだ石拾いの練習って!」

俺「せめてさーお前がさっきの、あの魔法使えるくらいに体力回復してからまた来ようぜ、疲れた」

魔王「うむ、そうするか、私も体力の限界だ、もう召喚魔法くらいしか使えんしな」

俺「え?」

魔王「またいつものラーメン屋に行くぞ、勇者よ、帰りも町まで競争だ!」

俺「いや待て待て」

魔王「なんだ?」

俺「え、召喚、、出来んの?」

魔王「あぁ出来るぞ、召喚と言っても大した召喚獣は召喚できんがな」

俺「どんな召喚獣?」

魔王「投球フォーム抜群獣」

俺「投球フォーム抜群獣!!」

魔王「あと、完封投手獣」

俺「完封できるほどの獣!!」

魔王「では町まで競争だ!位置についてー」

俺「待て、出せ出せ!その獣!絶対その獣で倒せるだろ!」

魔王「いや、しかし、、そんな獣を出せば世界観が、、」

俺「世界観なんてとっくに崩壊してんだよ!気にすんな」

魔王「でももう、ベルトゾスも居ないぞ」

俺「居ないってー、、え?」

魔王「居ない、、、」

俺「どこ行った?」

魔王「さぁ、、、」

俺「、、うっし!いい事思いついた、いいか魔王、今から俺が言う事をよく聞くんだ」

魔王「?」

俺「俺達はベルトゾスを退治した、ベルトゾスは俺達に恐れをなして逃げて行った、村人たちにはそう言うんだ」

魔王「いやしかし私達は、まだ何も、、」

俺「魔王!」

魔王「キサマっ、まさか村人を騙す気か!そのような卑劣な行為、私は断じて許さんぞ!」

俺「砂漠で倒れていたお前を救ったのは誰だ?まさか恩を忘れたわけじゃねぇだろうな」

魔王「うっ、、」

俺「いいか?俺達は、なにも村人から金を奪うってわけじゃない、ちょっと余っている金を頂戴するだけだ」

魔王「、、、、」

俺「はい、『俺達はベルトゾスを退治した』復唱!」

魔王「お、俺達はベルトゾスを退治した、、」

俺「村はもう安全」

魔王「村は安全、、」

俺「お金ください」

魔王「お金ください、、」

俺「よーし、いい子だ!」

魔王「し、しかし、あの女はどうする!まだ救出してないぞ、助けなくては」

俺「あの女はスキを見て逃げ出した」

魔王「スキを見て逃げ出した、、」

俺「だからもう大丈夫」

魔王「もう大丈夫、、」

俺「よーし、いい子だ!」

魔王「、、、、」



つーわけで、苦戦しながらも俺達は鳥獣を倒した!
これで村から金を貰えば一見落着だ!
あとは魔王がちゃんと芝居してくれりゃいいんだが、、

ま、やるしかねぇか

みなさんよい1日を

ぺぺろんろん! サポートして頂けたら、嬉し恥ずかし喜びぺぺろん! はやく立派なぺぺろんちーのになりたいです、よろしくお願いします