koichiro

テレビ業務、訪問販売、介護業界、土木電工、なんだか色んなことやってるうちに、家買って、…

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テレビ業務、訪問販売、介護業界、土木電工、なんだか色んなことやってるうちに、家買って、子供3人になったりで。思い出してまとめてみようと、ダンプの待機中に手記を書こう!と思い立ちました。アラフォーです。よろしくお願いします。

最近の記事

除雪の4トンダンプ編〜4〜

【ハマるのは嫌!でもぶつけるのはもっと嫌!】 その日はとても走りやすく、天気も良かったので視界は良好、ある程度雪の質も見れるようになってきた。そんな頃。 こんな油断しそうな状況でも慎重にハンドルを握れる様になっていた。 住宅街に入って行くと向かい側にトラックが停まっている。道幅的にはスライドできそうだし、道の状態も良さそうだ。 スライドというのは車同士がすれ違う事らしい。さっきスライドしたよ!とか、ここスライドできないよ!と使う。なんだかかっこいい。 ゆっくり、慎重にスライ

    • 除雪の4トンダンプ編〜3〜

      【路上の攻防】 「おすよ〜」 無線で1番聞きたくないワードだ。 「ハマりました〜」 無線で1番言いたくないワードだ。 4トンダンプに乗っていると雪道はさまざまな状態に変化していることがわかる。乗用車ではあまり感じなかったことだ。 1日経つと、いや、下手をすると1時間くらいでも状態が変化する。同じルートなのに同じルートじゃない!一度安全に通れたルートも次に向かうと悪魔のルートになっている事がしばしばある。トルネコの大冒険、不思議のダンジョンが頭に浮かぶ。入るたびにダンジョン

      • 除雪の4トンダンプ編〜2〜

        【初日】 「よろしくお願いします。」 この会社は夏は土木や造園をやり、冬に除雪をしているらしい。 鉄骨で組まれた門をくぐると広い敷地の中に4トンダンプが8台、大型ダンプが2台、あとファームと呼ばれている大きめの中型ダンプが2台。それにタイヤショベル(ホイールローダー)がぱっと見で6台はある。 敷地に入って左側にプレハブのような休憩所があり、 休憩所の前には3畳くらいの犬小屋がある。丸々太っている犬が1匹、穏やかな顔をして雪の上で座っている。名前はケンタといい、柴犬よりの雑

        • 除雪の4トンダンプ編〜1〜

          【出動ですよ】 「中型の免許持ってるから冬は除雪の会社でダンプだな」 ここは北の都、北海道の札幌市。 1年の三分の一は雪が積もっており、12月に入ると見慣れた街並みは粉砂糖を振り掛けたように真っ白になる。雪はどんどん札幌の街を飲み込んでいく。それでも毎日会社や学校に行かなければならないので車道の雪は建設機械で除雪される。除雪と言っても車を通行させるために左右に雪を押しのけ、とりあえず車や人が通行できるようにするだけで、道幅はどんどん狭くなっていく。3車線は2車線に、2車線

        除雪の4トンダンプ編〜4〜