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新人さんと入社半年を振り返る回 -その1-

皆さん、こんにちは。経営企画室の矢野です。

4月に新人さんをご紹介しましたが、早いもので季節は春から秋に移り変わり、彼らが入社してから半年が過ぎようとしています。

今回は、クオラグループに入社してくれ新人さんにご協力いただき、一緒に半年間を振り返り、新人さんの今の様子をご紹介します。専門職として働く第一歩を踏み出し始めた3人が奮闘する様子をご覧ください!

児之原 健志さん

所属:介護老人保健施設クオリエ
職種:作業療法士
出身:鹿児島市

リハビリの記録を残す児之原さん

――今どんな業務をしているか教えてください。

今は、入所をメインにリハビリを毎日18単位ぐらいこなしています。4月は10単位ぐらいしか回ることができなかったのですが、そこからだんだん時間配分がうまくできるようになりました。最初はキツかったんですが、慣れてきました。

――仕事でキツかったのはどんなことですか?

利用者さんの名前と顔が一致しなくて、名前が出てこなくて。皆さんの名前を覚えるのに2か月ぐらいかかりました。通所はまだ覚えられていないです。

――名前を覚えるのがキツかった?

いや、名前を覚えていなくて近くの介護士さんや看護師さんに声をかけて毎回毎回確認させてもらうのが申し訳ないなと。

――逆に楽しかったことややりがいを感じることはありましたか?

リハビリに入る前に、歩行状態が悪かった方が、自分のリハビリを受けた後に徐々に改善できてるなと思うことが増えてきて、それがやりがいになってます。

利用者さんにリハビリをする児之原さん
リハビリ終了後は、お部屋まで誘導します

――担当の患者さんはできましたか?

はい。今6、7人を担当で持っています。5月中旬ぐらいから1人目を持ち出しました。

――クオリエはどんな職場ですか?

毎日が勉強しがいのある環境だなと思っています。

――どの部分について勉強しがいがあると思いますか?

1人ひとりで病状が違って、アプローチ方法やリスクを学んだりできるので。

――クオリエ配属と聞いた時はどんな気持ちでしたか?

正直、1年目だし、さすがに病院配属だろうと思っていたので、クオリエ配属になったのは予想外でびっくりしました。申し訳ないんですが、就職活動中にはクオリエについてあまり調べていなかったのでどんなところだろう…っていう感じで入社しました。

――実際に働き始めてからの印象は?

そうですね…介護職の方が多いんですけど、介護士さんや看護師さんが助け合って働いているように見えます。

――そうですか!そう見えているんですね。

はい。そこにリハも関わっていて、皆で働いているなという感じです。多職種連携ができていると思います。

――先輩は優しいですか?

優しいです。みんな優しくて話ができる人が沢山います。仕事終わりに復習する時間を作っているんですけど…。

――え(驚)!毎日会社に残って復習をしているんですか?

いやいや、週に1回だけなんですけど、実技の復習をする時間を作ってて。前に先輩のセラピストに質問しに行ってから、実技の復習に付き合ってくれるようになりました。

――先輩も児之原さんもすごいですね!

皆さんすごくて、話もできますし。病院と違って同期の誰かと比較して頑張るっていうよりも、少ない仕事量でも一つ一つの仕事をしっかりできるようにして、知識や技術は先輩方に教わりたいと思います。


インタビュー中は、最初は配属先に自分1人で不安があったとも話してくれた児之原さんですが、先輩と一緒に勉強する時間を作る積極性を出しながら、経験豊富な先輩方に見守られてのびのびお仕事をしている様子が伝わってきました。

社宅生活は時間を持て余しているということなので、これからは社宅ライフを充実させていってほしいですね!


BUI THI THUY TRANG(ブイ ティ トゥイ チャン)さん

所属:介護老人保健施設クオリエ なごみ棟(認知症専門チーム)
職種:介護福祉士
出身:ベトナム

入所者の手を取り、会話をするチャンさん。

――最初に今しているお仕事について教えてください。

今は、認知症専門チームのなごみ棟で働いています。職番2と5と入浴をしています。※クオリエは出勤時間ごとに担当する仕事が分かれています。

――それぞれの職番はどういったことをしているんですか?

2番は朝8:00から出勤で、朝ご飯、食事介助、口腔ケア、トイレ誘導をします。5番は10:00から出勤で、おむつ交換、昼ご飯、食事介助、口腔ケアをします。入浴は、洋服を準備したり、入る前にバイタルを確認してお風呂のお手伝いをします。

(狩集)来月から夜勤も始まるんだよね。

――チャンさんはどうして日本に来ようと思ったんですか?

ベトナムでは病院で看護師のような仕事をしていました。介護福祉士の勉強をしてみたいと思って調べていたら日本の介護福祉士を知りました。両親に相談して、介護福祉士の勉強をするために日本へ留学することを決めました。

――学校で勉強したことと実際の仕事で違いがありますか?

実習の時は自分の担当利用者だけをみますが、実際にはいろいろな方と接することになります。それぞれ特徴や持っている病気が違うのでそこが違うかなと思います。

――難しいことはありますか?

いえ、自信を持って仕事をしていますから。鹿児島弁はまだちょっとわからないけど。

――自信を持って仕事をするのはとてもいいことですね!

(狩集)言葉の部分ではすれ違いもあるので、本人とすり合わせをして確認したりすることはありますけどね。最近覚えた鹿児島弁はなんだっけ?

もへ?(もう?)といけ…いけんしょうもなか(どうしようもない)です。

――あはは、確かに私もその言葉はよく入所者さんから聞いていたような気がします。日本語は何で勉強してますか?

鹿児島弁はYouTubeで勉強してます。でも頭に入らない(笑)。

――鹿児島弁を独学で勉強するのは難しと思いますよ!実践で聞かないと中々覚えられません。では、次の質問、仕事の中で大事にしていることを教えてください。

はい。利用者さんの考えを聞くことと、言葉を聞くことです。

――大事ですね。一番大事です。

いろんな利用者さんがいて皆さんそれぞれ特徴が違いますから。

一生懸命耳元で話をするチャンさん。

――大変なことはありますか?

おむつ交換の時に腰が痛くなってしまって、どうやったら痛くないのかを、自分と同じ身長ぐらいの人の介助の様子を見てみたりしてやり方を変えてみました。そしたら2週間ぐらいで良くなりましたよ。

――チャンさんは小柄なので介助も大変でしょう。

そうですね。2人介助が必要な時は他の人に声をかけて手伝ってもらいます。

――別なスタッフともしっかりコミュニケーションが取れているようですね!

そうですよ!職員皆さんと話ができるので、お互い協力して仕事をしていると思います。まずはなごみ棟で仕事を頑張りたいです。


チャンさんのインタビューでは、上司の狩集係長もいらっしゃいましたが、緊張せずにまっすぐ思ったことを話してくれる姿が印象的でした。

入所者さんとの思い出を聞いた場面では、感極まって涙を流す姿もありましたが、それだけチャンさんが入所者の皆さんと真剣に向き合ってお仕事をしていることが伝わってきました。


大林 哲也さん

所属:クオラリハビリテーション病院 検査課
職種:臨床検査技師
出身:熊本県

今朝行った尿検査の方法について説明してくれる大林さん。

――今日はどんな仕事をしていましたか?

それぞれ担当があって、今日はA1(エーワン)の担当でした。尿検査で異常な細胞がないかを顕微鏡で確認したり、コロナのPCR検査を2件担当しました。

――実際に検査技師として働き始めて、ギャップはありましたか?

学生の時に実習に行った病院とは使っている機械の種類が違ったり、コロナの検査もPCRだけかと思っていたら、IDNOW(アイディーナウ)という名前も知らない検査があったりして、こういうこともしてるんだ!と思いました。

――職場環境には満足していますか?

はい、満足しています。給料面でも不満はありません。仕事面では、大きい病院と比べたらできることが限られてくるかもしれませんが、一人で検査室を回すことは大きな経験だと思います。

――検査課の先輩方の印象はいかがですか?

そうですね。入る前と入った後ではほとんど印象は変わっていないんですが、皆さん優しい方々だなと(笑)。あといろんなことを知っていると思います。勉強とは違って「経験」があって。

――仕事で難しいと思うことは何ですか?

ドクターに検査結果を報告するんですが、最初の頃はデータの見方があまりよくわかっていなくて。検査結果の数値が悪くても、患者さんの年齢や生活情報などを見て(ドクターに)報告するかしないかを判断するのが難しいです。

――どんなふうに乗り越えていますか?

今も乗り越えている途中ですが、先輩に相談して判断を仰いだりしています。

――検査技師を目指したのはどうしてですか?

もともと医療職になりたいと思っていて、家族に医療職がいたわけではなく、医療ドラマとか熊本の震災で活躍している医療職を見て興味を持ちました。

――震災、ですか。

高校一年生の時でした。ボランティアで被災地に来た時に、DMAT(ディーマット)という多職種のチームも避難所に来ていたんです。それで興味を持って、家に近い大学のオープンキャンパスで検査技師の先輩方が作った標本を見てさらに面白いなと思ったんです。検査技師は働ける場所が他分野に広がっていて、企業でも病院でも活躍できるのでそこも良いところだと思いました。

DMAT:医師、看護師、業務調整員(医師・看護師以外の医療職及び事務職員)で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した事故などの現場に、急性期(おおむね48時間以内)から活動できる機動性を持った、専門的な訓練を受けた医療チームです。

DMAT事務局|DMATとは (dmat.jp)

――クオラを就職先に選んだのはどうしてですか?

もともとは東京の病院ばかりを受けていました。田舎育ちなので東京に憧れがあって(笑)。でもお金もかかるし、時間もかかるし、だんだん気力もなくなってきて…。九州で働くのも良いかもしれないと気持ちが変わってきていた時に、大学の先生から「クオラリハビリテーション病院という病院があるよ」と紹介されたのがきっかけです。

――何が魅力的でしたか?

そうですね、年に1回の忘年会があるとか、社宅があったのは僕にとっては大きかったです。

――鹿児島もさつま町も熊本よりだいぶ田舎ですが、生活は慣れましたか?

最初の頃は、趣味のカラオケも映画館も近くに無くてホームシックになりかけたんですが、順応性があるタイプなのか3か月経つと不便さに慣れてきて(笑)。

――不便さに慣れる(笑)。鹿児島に来て印象的なことはありましたか?

やっぱり火山灰ですかね。姶良のイオンに行ったときに2時間ぐらいで車に砂がついてて、これが火山灰か!と思いました。

――今の自分に言いたいことはありますか?

そうですね…。「もっと頑張れ」と(笑)。

検査の種類によっては、赤血球の形まで見るそうです。

--ではもっと頑張ってくださいね!

はい!


私の一つ一つの質問に丁寧にしっかり答えてくれた大林さん。自己分析をしながら自分のこれからについてや仕事ぶりについて話す姿にびっくりしました。

最初に目指していた場所とは違うかもしれませんが、今後もその順応性と分析力でどんどん成長してほしい思います。


以上、新人さん3名のインタビューでした。初めてのインタビューと私に対して、最初の何分かは堅くなっていましたが、そこもまた新人さんとのインタビューでしか感じられない空気感で微笑ましい時間を過ごすことができました。

先輩職員の皆さんは、新人さんに面と面ではなかなか聞きづらいことや不安に感じていることがあるかもしれません。普段のコミュニケーションでは見えない部分の新人さんについて、この記事を新しいコミュニケーションツールとして活用していただけると嬉しいです。

インタビューにご協力いただきました、児之原さん、チャンさん、大林さん、ありがとうございました!

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