浜尻六彁 (はまじり ろっか)

ツイッターの補足用の長文置き場です https://twitter.com/qlocka

浜尻六彁 (はまじり ろっか)

ツイッターの補足用の長文置き場です https://twitter.com/qlocka

最近の記事

  • 固定された記事

『テュルク語族マップ』サポートページ

ここは、『テュルク語族マップ』(無料!)に収められなかった情報や補足説明を置いておくためのサポートページです。最新版へのリンクもここに置いておきます。 『テュルク語族マップ』の最新版は ver.1.00 (04/04/2021)です。古い版をお持ちの方は最新版をご利用ください。地図のPDF版が欲しい方は、ツイッター経由でDMください。 これまでの訂正・変更点は以下の通りです。 ver.0.91 (18/02/2021) → ver.1.00 (04/04/2021) ・

    • 不規則ではないドイツ語の不規則動詞

      ツイッターに上げた「ドイツ語不規則動詞 タイプ別変化表」の補足解説記事です。まず当該ツイートはこちら。 そもそもこの表で何がしたいのかドイツ語には規則動詞と不規則動詞があります。ここでの「規則」とは、過去形・過去分詞形の作り方の基本ルールのことです。 例えば machen(作る)は過去形が machte で過去分詞形は gemacht です。 不定形(原形、辞書の見出しに載ってる形)の machen から、語末の -en を取って代わりに -te を付けると過去形 mac

      • ロマンス語の時制の名称

        ツイッターに上げた「ロマンス語の時制の名称」の表の補足記事です。 記事の最後には参考文献も上げておきます。まず当該ツイートはこちら。 【誤記訂正】ツイッターに上げた表では、スペイン語の点過去の表記に誤りがありました。ごめんなさい。正しくは Pretérito indefinido です。訂正版の表(ver.16/07/2021)はこの下に置いておきます。 そもそも何がしたいのかフランス語、イタリア語、スペイン語など、いわゆるロマンス諸語の動詞には多くの時制があり、学習者を

        • 日本には何人のハカセがいるのか

          問題の発端先日ツイッターで次のようなツイートに遭遇しました。 このツイート主のウギス氏は日本語や日本文化に造詣の深いラトビア人で、日本にはどのくらいの博士号所持者がいるのかと問うていたわけです。 このツイートに引用されている元データは、経済協力開発機構(OECD)による調査です。 調査報告書を見ていくと、下のようなグラフが出てきます(日本語のタイトルは私が追加しました)。OECD全体では約1.1%ということなので、平均して25-64歳の90人に1人くらいはハカセなのです

        • 固定された記事

        『テュルク語族マップ』サポートページ

          足すとだいたい1になる分数の組み合わせは、なぜだいたい1になるのか(2)

          前回の記事をお読みでない方は、まずそちらをご覧ください。 (なお、冒頭のUKイラストは本題と完全に無関係です) 前回のおさらい「くもん出版の『はじめての分数パズル』で、足して1になるはずのない分数の組み合わせでも『和が1』の枠に収まってしまう」というバズツイに遭遇し、強欲な私は以下のような表を作りました。この表の例では、和がいずれも 0.995 と 1.005 の間に入っています。 「なぜこのような組み合わせで『ほぼ1』が実現できるのか」を説明しようというのが前回と今回

          足すとだいたい1になる分数の組み合わせは、なぜだいたい1になるのか(2)

          足すとだいたい1になる分数の組み合わせは、なぜだいたい1になるのか(1)

          (冒頭のUKイラストは本題とほぼ無関係です) 問題の発端さて、ちょっと前に下のようなツイートがバズりました。 この写真に写ってるのは、くもん出版から『はじめての分数パズル』という名前で発売されている知育玩具です。1/2、1/3、1/4 といったピースを円形にはめていって、分数の概念を学ぼうという趣旨になっています。 1/2 は 2 枚、1/3 は 3 枚というように、1/n のピースは1セットに n 枚入っています。同じピースを集めて 1 にしてもいいし、異なるサイズのピ

          足すとだいたい1になる分数の組み合わせは、なぜだいたい1になるのか(1)

          手抜きで学ぶドイツ語定冠詞の格変化

          第2外国語でドイツ語を取ったみなさん、こんにちは。 自力でドイツ語を学ぼうというみなさんも、こんにちは。 できるだけ少ない労力でドイツ語を覚えようのコーナーです。 初回は定冠詞の格変化を喧嘩腰でお送りします。 なお、喧嘩腰のところは太字です。クソが。 さて、みなさんおそらくご存じの通り、ドイツ語には格が4つあります。まずは4つしかないことに感謝しましょう。 サンスクリットは8つ、ラテン語は6つ、ロシア語も6つです。印欧語じゃないハンガリー語やフィンランド語はもっと多いです。

          手抜きで学ぶドイツ語定冠詞の格変化