子どもと一緒に「お散歩発見図鑑」をつくってみた
最近、土日の休みは、朝早く子ども(3歳児+0歳児)と近所を散策するのが日課になってきました。
歩いていると植物や昆虫に出会ったり、鳥の鳴き声が聞こえたり、不思議な建物があったり、そんな発見を通して、子どもに色んなことをインプットできるとても良い機会だなと感じています。
そして、せっかくなので、この貴重な散歩体験をもっと拡張できないかと思い、「散歩から帰ったら、子どもと一緒にそこで見つけたものを思い出して、絵に描いて、塗り絵をしてみる」というのはどうかと思い、実践してみました。
題して、「お散歩発見図鑑」。結論から言うと、これものすごくいいです!何かを見つける「発見」、出来事を思い出す「想起」、絵を描いて塗っていく「創造」、と我ながら三拍子揃ったいいアクティビティだなと。
1. 散歩する
このアクティビティの何がいいかって、簡単なとこですね。やることは基本、散歩するだけ。行き先も特に決めません。
関係ないですが、なんで子どもって自販機が好きなんでしょう。うちだけですか?この日も自販機を見つけるやいなや、ボタンを連打。
2. 発見する
これもほぼ自動的で、あまりやることはありせん。子どもは勝手に色んなものを発見してくれるからです。
↓「なんかオバケがいる!」とか。(歩道に埋め込まれたオバケのタイルを発見)
↓木の幹についた苔を指差して、「ふかふか?」。触らなくても手触りが想像できるんですね、3歳児すごい。
↓さらに赤い大きな落ち葉も
すかさず「なんで赤くなるんだろ?」と、子どもの興味をフックにしていろんな情報や教養をインプット。醍醐味ですね。
あとは、親が気をつけたいポイントがあるとしたら、なるべく「気づきの解像度」を上げておくこと。たとえば、「昨日よりちょっと風が冷たいね」とか、「見てこれ、ライオンのたてがみみたいな形」などなど、環境の微妙な変化や子どもがスルーしてしまいそうなものを見逃さずに、五感と想像力をフル稼働させてガイドするといいかもしれません。
3. 公園で遊ぶ
まあこれは無くてもいいのですが、子どもは公園が大好きで、立ち寄ると体験価値めちゃ上がるのでだいたい寄ります。公園でもやはり発見はあって、
↓こんな遊具を「バイキンUFO」と名付けたり、(確かにバイキンマンの乗り物みたいではある)
↓逃げる猫を見て、「なんで猫は狭いところでも通れるの?小さいから?トマト食べてないから小さいままなの?」と言ったり。発見や疑問がたくさん出てきます。
4. 家に帰って振り返りをしながら絵を描く
さて、ここからが本題。家に帰ったら紙とペンを用意して、「今日は散歩でどんなものを見つけた?」と子どもに問いかけます。そして、子どもが思い出したものを順番に絵に描いていきます。
↓真っ先に出たのは「バイキンUFO」
今回は記録用に写真を撮っていたので、結構再現性が高い…。いつもはもっと適当です。
↓苔のことも覚えててくれました!
たまに、親も覚えてなかったようなことも子どもが覚えてたりします。「犬がいた!」と息子。あー確かに居たわ、よく覚えてるな。そして描く。
てな具合に、散歩での発見を思い出しながら紙を埋めていきます。もし途中で詰まったら、「坂道のところで何見つけたっけ?」といった感じで想起の補助をしてあげるといいかもしれません。
限界を迎えたら、紙がスカスカの状態で終了してもいいし、親が付け加えてもいいと思います。何度もやっていくうちに、子どもが思い出せる量は増えていきます。もちろん、やる気や年齢によっては子どもに絵を描いてもらうのもありだと思います。
↓そんなこんなで、絵が完成!
5. 色を塗る
あとはひたすら、色鉛筆で子どもに色を塗ってもらいます。
これは以前読んだ子育て本に書いてあったことですが、たとえ実際の色と違った色で塗ったとしても、絶対に否定したり誘導したりしない方がいい、とのことでした。
「そこは色を分けて塗ろうぜ」「なんで葉っぱが青なのよ」と思うところも、ぐっと我慢。とにかく自由に!
うちの子の場合、たぶん色塗りが今好きなんだと思いますが、塗ってる時の集中力には眼を見張るものがあります。いわゆる「フロー状態」ってやつです。そういう時は、本人が「できた!」と言うまで話しかけない方がいいみたいです。
↓そしてついに、色塗り完成!
右の葉っぱの色分けがすごい。あと、苔のところをちゃんと別の色で塗ってくれてるところが、伝わった!と思いました。
6. 作品について語る
できれば、塗ったら終わりではなく、どんなかたちでもいいので、作品の批評タイムを設けるといいかなと思っています。批判ではなく、批評。美術作品を眺めるかのようなごとく。
自分は必ず最初に、「今日の塗り絵はどこを一番頑張った?」などと聞いて、本人の頑張りポイントを聞くようにしています。あとは、「お父さんはここが(こういう理由で)好きだなあ」とか。
この語らいの時間をもって、この「お散歩発見図鑑」のアクティビティは完了となります。
7. アーカイブする
自分は、散歩してこの塗り絵を作るたびに、毎回作品をファイリングしています。
だんだんと塗りが細かくなっていったり、空いてるところに文字を書き始めたり、そのうち絵も自分で描くようになったり…、そんな成長の軌跡も見て取れるかなあと思います。
おしまい
よいサービスを設計するためのヒントについて書いています。