きーちゃん

きーちゃん

最近の記事

何かを背負い、何かを手放した。【流浪の月】

「社会が二人を殺した」とか「愛の形は人それぞれ」とか「自分らしくいることが全て」とか「それでも悪いことは悪い」とか 【流浪の月】を読んで、何か結論づけようと思えば、できるのかもしれない。 でも、モヤモヤする。すごく。 結論づけられないという結論にたどり着く。この矛盾が、この作品には丁度いいのかもしれない。 正しいとは何だろう。 幼い更紗に手を出した孝弘は悪者だ。 では、明確な殺意を持って、攻撃した更紗は? 事実を知りながらなかったことにした伯母は? 教育に厳し

    • 今「人」が恋しい人に見て欲しいドラマ「11人もいる!」

      「寂しい」 家にいる時間が長くなり、そう感じている人も少なくないと思う。 例に漏れず、段々一人でいることが寂しくなってきた私が、惹かれるように観始めた「11人もいる!」。 気がついたらもう二周目を観終わっていたくらい、面白くて魅力的だったので、今日はその話をしたいと思う。 「11人もいる!」は、2011年に、日テレの深夜枠で放送されていた、笑いあり涙あり、下ネタありの家族ものの連続ドラマだ。 主演の神木隆之介を筆頭に、加藤清史郎、広末涼子、田辺誠一、有村架純、星野源と、素敵な

      • 「カンバン」の本質を「トヨタ生産方式」から学ぶ

        「カンバン」は「kanban」へ最近ソフトウェア業界で主流になりつつある、「アジャイル開発」やその手法の「DevOps」と必ずセットで出てくる言葉の一つに「カンバン」がある。 これは、チームでアジャイルな開発をする際のプロジェクト管理の手段、「カンバン方式」を表す言葉だ。 全てのタスクを見える化し、進捗ごとに区分するこの手法は、今や開発現場以外でも多く受け入れられ、Trelloをはじめとするタスク管理サービスにも多く取り入れられている。 ちなみに私も、3年くらいThings

        • TED 「The next outbreak? We're not ready」 Bill Gates

          「The next outbreak? We're not ready」Bill Gates 新型コロナウイルスの流行で、一本のTEDが注目を浴びている。 2015年に、ビルゲイツ氏が「戦争に備えるように疫病に備えなければならない」と世の中に強く警鐘を鳴らしたものだ。 疫病への備えは国防であるTEDでは、2014年のエボラ出血熱の流行を受けて、「すぐに次の疫病に備える動きを始めよう」と語られる。 正直、エボラ出血熱の流行からの教訓がどう生かされているのか私には分からない。

        何かを背負い、何かを手放した。【流浪の月】

          「私をくいとめて」を読んで息苦しさが和らいだ

          自分にとって相手は必要なのか、相手にとって自分は必要なのかこう考えたことはないだろうか。 恋愛だけでなく、友人との関係でも、同僚との関係でも。 主人公 黒田みつ子も、そんな問いを自分に投げかける一人だ。 そして、その問いで自分自身を苦しめてしまっている一人だ。 「私をくいとめて」は、他の人と比べてちょっとだけ自分ひとりの空間を大切にしている、33歳独身女性の何気ない日常の話だ。 人に必要とされたい気持ちが強いあまり、自分の殻に籠ってしまっている主人公 黒田みつ子が、日常とは

          「私をくいとめて」を読んで息苦しさが和らいだ

          キレイに生えていた親知らずを抜きました

          「親知らず」今ほど寿命が長くない時代に、”自分の親が生きている間には生えてこない”ことから名付けられたと言われる、20歳前後になると急に奥歯の奥から顔を出してくるあいつ。 私のところには、皆んなより少しだけ早く、18だか19だかでやってきたように思う。 先に成長した下の二人は、まっすぐ横向きに顔を出してしまい、気がつけば手前の歯を強く圧迫していた。いい感じに収まりどころを見つけてしまったあいつらとお別れするのは結構大事で、思い出すだけで下顎が痛む。 一方上の二人は、まっすぐキ

          キレイに生えていた親知らずを抜きました

          出鼻なんて延ばせばいい

          今やろうと思ったのにそう口にしたことってありませんか。 「宿題やりなさい」とお母さんに言われたとき、「掃除しなさい」と先生に言われたとき。 言葉にしていなくても、勉強しようと思ったその矢先に、お気に入りのシャーペンが見つからないとか、 なんとなく、どこかの誰かに、やっと走り出した右足を後ろに引っ張られるような感覚になることって、結構多いですよね。 そういう状態にぴったりの日本語があふるんです。 "出鼻折られた" 便利な言葉ですよね。 言い訳の言葉を、右から左から並べる必要がな

          出鼻なんて延ばせばいい

          1461日に一度のおじいちゃんの誕生日

          閏年。 いつもなら他のどの月よりも早く終わる2月が、ちょっとだけ残りの11ヶ月みたいに頑張る年。 2月29日。 "なんだ、2月がもう1日あるのかぁ"となんとなく損した気分になる日。 この、1461日に一度しか来ない、気難しい日は、私にとっては大切な日です。 今日は、おじいちゃんの23回目の誕生日。 閏年に、おじいちゃんの"本当の年齢"を考えるようになったのは、12年前の”20回目の誕生日”のとき。 当時は、「4年に一回の誕生日で20歳なんて、おじいちゃんって大人なんだなぁ」

          1461日に一度のおじいちゃんの誕生日

          オリパラボランティアって好きでやる人いるの?

          オリパラYearのはじまりさて、2020年になりました。 2020年と言えば、「東京オリンピック・パラリンピック」。 巷では、新国立競技場が完成したとか、チケットの二次抽選に当たったとか、そんな話題で持ちきりですが、少し前に話題になった、”ボランティア”のこと覚えているでしょうか。 募集がかかっていたとき、一年以上前になる気がしていますが、「そんな重大で、暑い中大変な仕事を無給でやれなんて正気か」なんて声がたくさん上がっていました。 ボランティアへのネガティブなリアクション

          オリパラボランティアって好きでやる人いるの?

          自分のことを少しだけ好きになるために、note始めました

          最近、Youtubeにハマっています。 今更?と思う人もいるかもしれませんが、はい、今更です。一度見出すと止まらない。 もちろん、ネタも絶妙に興味を唆られる、面白いものです。 でも、自分が一番惹きつけられているのは彼らの生き様なんじゃないかと。 面白いと思うことをやり、批判には目もくれず、でもそんな環境を支えてくれる周りの人に感謝する。そんな姿に惹き込まれているんじゃないかと。 ここでは名前は出しませんが、スポーツ選手だったり、起業家だったり、私から見たら「かっこいい」人達と

          自分のことを少しだけ好きになるために、note始めました