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記事一覧

きみ

きみを愛した きみについての全てを愛した きみと営む生活を愛した きみを(もっと)愛したか…

ウォー

遠い国で戦争が始まっても 我々は電車に乗って 月給のために会社へ行って つまらない仕事をす…

仕事を探す

仕事を探そうと思って タウンワークをもらってきたのだが はじまりからおしまいまで 全ての情…

愛の仕組み

愛の仕組みなんて 一生かけてもわかりはしない 論理だけでは分析できないし 情緒のみでは理解…

我々は歳を重ねる

我々は歳を重ねる 10代 20代 30代 40代 50代 60代 その先は想像もつかないけれど こうし…

眠り

眠りへの引力によって まぶたが落ちそうなとき きれぎれな夢の断片を 見ることがある ある種…

やり直す(もう一度)

やり直したい もう一度だけ 何をどこからやり直せばいいのか もうわけがわからないけど やり直したい もう一度だけ 何をどうやり直せばいいのか いまさらわからないけど やり直したい もう一度だけ 誰とどこからやり直せばいいのか もはやよくわからないけど やり直したい もう一度だけ 誰と何をやり直せばいいのか いまとなってはもうわからないけど やり直したい

愛の

(愛そのものが 一種の病だとしても) いつ死に別れてもいいように 日々あなたを愛している …

ビューティフルな瞬間だった、そして

私はその美しさを 詩にしようとした けど ブローティガンでも お手上げだったに 違いない

存在

 存在している。私という存在が存在している。存在について書くことは決して簡単ではなく、む…

コスモ

毎日の生活を営んでいる中で ときどき宇宙の広大さに 考えを巡らすようなことが あったりなか…

まぼろし Pt 2

まぼろしでもいいから 幸せになってほしい それが一篇の詩のように 儚いまぼろしに過ぎなくて…

言葉はどこからやって来たのか(そしてどこへ行こうとしているのか)

言葉を言葉で疑いながら やはり言葉を信じているのだと 21世紀の詩人の端くれとして 私は感じ…

シティ・ライツ

病気みたいな街並みを歩いていく シニシズムとセンチメンタリズムの間を 恐る恐る縫うようにして 僕は雑踏に紛れこむ いつか薬を飲まなくてもよくなったら あなたに連絡したいと思いました はる・なつ・あき・ふゆ 時代がひと巡りしたらまた会おう 街の灯が光って夜が来る 疲れきったひとびとはみんな急いで ベッドタウンへ帰る電車に乗って 私もその群衆の中の一人 あと一世紀経ってもきっと (多少のテクノロジーの進歩はあれど) 私たちは同じような暮らしを営んで 同じように愛し合ったり憎