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6.聴くだけでいい

6.聴くだけでいい

Innocencia/Saigenji(2004)

この作品にどうやってたどり着いたか、もはや記憶が曖昧になっています。
当時はMotion Blue Yokohamaのブッキングを結構チェックしていたのですが、Saigenjiさんも出演されてて、それで名前に覚えがありました。
恐らく出会いは試聴機でしょうか、多分そうだったと思います。

ラテンやボサ・ノヴァと言った、異国情緒のエッセンスを持ち

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タワレコ渋谷店の思い出

スピッツを聴き始めて、インディーズという世界を知った。
そして、インディーズに興味を持ち始め、好きなアーティストのインディーズ時代のCDを近くのCD屋で注文してたりしたが、届くのにまぁ数ヶ月はかかり、届いた日は嬉しくて雪の中を自転車でぶっ飛ばすという若かりし日からすると、ライブ遠征のたびに毎回寄るタワーレコード渋谷店は天国であった。今はネット通販で会場限定以外のCDは買えるけれど、当時はそういう大

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5.全部のせラーメン的な。

こんばんは。昼間に続いて珍しい連投です。
いや、書きたいときに書いとけ、です。

今回紹介する名盤は、2021年の作品なので、最近のもの、
そして、沼りたてホヤホヤでございます。

LENS/Kroi

え?バンド名、なんて読むの??ってなるかと思いますが、
そのまま「くろい」です。
イントネーションは普段「黒い」って言うのとは違うのですが、
由来はまんま日本語の「黒い」なのです。

それはダブル

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4.ごめんね、ベイシー

4.ごめんね、ベイシー



誰そ彼レゾナンス/Calmera

18歳の春、ジャズサークルに加入した。
本当は軽音楽部に入りたかったのだけど、赤い髪の毛のお兄さんとかいて怖くてウジウジしてたところ、授業で一緒になった友達がジャズサークルに入ったというから一緒に入ったのだ。
当時、AIRさんの音楽に衝撃を受けて、ジャズすげー!ってなった(というか、AIRさんをジャズだと思ったって・・・)のが始まりで、しかも、スリーピースと

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3.2020年9月リリースの名盤



皆空色/ペンギンラッシュ

この9月2日に発売となった、名古屋発のバンド、ペンギンラッシュのメジャーデビューアルバムである。

インディーズ時代からCDを聴いてたので、満を持して感がある。レーベルはスピードスター。これもまた親和性のありそうなレーベルだと思う。

King Gnuが世間的にも浸透した今、ヒット曲の定石などなくなってしまったかのようだが、それだけ自由な音楽の土壌が出来たのではなか

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2.うだる夏に



宇宙・日本・世田谷/フィッシュマンズ(1997年作品)

今日もとても暑いですね。

近頃の夏は、クーラーなしでは生きていけないが、

私が大学生だった頃は、暑い夏もクーラーを使わずに生活していた。

独り暮らし初めての夏は、それまでと違ってひとりでくーたらしていた。

ベッドの上、仰向けになって、ただ天井を眺めながら、この作品があれば、浮いているような心地になれたのだ。

この1枚前のアルバ

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1.私の原点



TREE/CHAGE&ASKA(1991年作品)

中学生で初めて手にしたアルバムであり、全ての始まり。

当時、「SAY YES」が爆発的ヒットとなり、深夜番組で「僕はこの瞳で嘘をつく」を利用したCMが流れたり、それは凄まじい勢いで中学生の私に流れ込んできた。

お小遣いでCDを買うなど考えたこともなかった(当時はマンガ雑誌を買ってお小遣いが終わっていた)けど、誕生日ということもあり、母がこ

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