タワレコ渋谷店の思い出

スピッツを聴き始めて、インディーズという世界を知った。
そして、インディーズに興味を持ち始め、好きなアーティストのインディーズ時代のCDを近くのCD屋で注文してたりしたが、届くのにまぁ数ヶ月はかかり、届いた日は嬉しくて雪の中を自転車でぶっ飛ばすという若かりし日からすると、ライブ遠征のたびに毎回寄るタワーレコード渋谷店は天国であった。今はネット通販で会場限定以外のCDは買えるけれど、当時はそういう大きな店に行くのがとても楽しみだった。
すでに田舎では手に入らなくなっていた、L⇔Rのポリスター時代のシングルを購入したのも、タワレコの渋谷店だった。

そして、視聴機で新しい音楽に出会えることを楽しみにしていた。
サブスク時代からすると考えにくい、古い習慣だと思うけど、その試聴機で出会った、4枚のCDを紹介したいと思う(順不同)。

※写真のサイズがバラバラすぎてゴメンナサイ。

SONGS ABOUT JANE/MAROON5

この作品はすでにスタンダードになりつつある、「SUNDAY MORNING」を含む、MAROON5のファースト・アルバム。重厚でありながら、メロディーがきれいで、試聴した瞬間に購入を決定した。普段洋楽を進んで聴かないからこそ、試聴機での出会いが貴重だったと言える1枚。おすすめはM-1。

YOU AND ME/PHAT PHUNKTION

多分、時期は違うけれど、MAROON5が陳列されていたのと同じような位置にあった、ファンクバンドのアルバム。調べてみたら、どうもアメリカのバンドらしい。アルバムも5枚くらい存在するみたい。国内盤は存在せず、輸入盤しかなかったけれど、試聴機で聴いてみたら、恐ろしくかっこよかったので即購入。繰り返し聴いた。この頃は既にCOOL DRIVEのライブにも足を運んでいたし、グルーヴのあるものが聴きたかったので、ニーズに合致していた。おすすめはM-7(「Weekend Special」は7曲目だったと思う。。自信なし)。

ACOUSTIC FRIENDS/DEPAPEPE

アコースティックギターデュオのDEPAPEPEが一番最初に発表したミニアルバム。イージーリスニングのコーナーで試聴機に入っていて、ジャケが素敵だったので聴いてみたら、まぁ、それは躍動感ある素敵なアコギのアンサンブルだったので、即お買い上げ。なんというか、やはりCOOL DRIVEっぽさ(「流星キセキ」とか)を感じて買ったのですが、本当にハマり、あちこちのインストアライブについて回って、しょっちゅうサインを貰ってました。メジャーデビューからは離れてしまったけれど、何故かというと、当時は私も若かったし、2人だけでできることを追求してほしかったという思いが強すぎたためでした。だから私の中では、インディーズで発売した3枚が特別なのです。

マゴッジャッ?/トリアングロ・レベルデ

これはジャズコーナーで。知ってる人いるのかしら?
ジャズ・ピアニスト佐藤允彦さんが、キューバのリズム隊と向き合ってトリオで作った作品なのですが、まぁ、変拍子・リズムなどエグくて大好きな作品です。試聴した瞬間にびっくりして、そのまま帰れずに即お買い上げでした。あまりに好きな作品なので、ライブを見にジャズフェスへ出かけたものの、アルバム収録曲は1曲もなかったため、寝かかった思い出があります(苦笑)。

今、関連性のある音楽とかって、サブスクでも勧めてくれるし、YouTubeでもオススメ動画を出してくれるので、試聴機の存在、CD屋の存在、そもそもCDの存在って薄くなっているとは思うのですが、こうして予想もしないところに趣味が飛び火できるのが、試聴機の魅力だと思うのです。時代的に試聴機もかなり減ってはいると思いますが、見かけたら普段聴かないジャンルのコーナーで思わぬ出会いがあるかも知れません。ディグの一つの方法に加えてみるのはいかがでしょうか?

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