1.私の原点

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TREE/CHAGE&ASKA(1991年作品)

中学生で初めて手にしたアルバムであり、全ての始まり。

当時、「SAY YES」が爆発的ヒットとなり、深夜番組で「僕はこの瞳で嘘をつく」を利用したCMが流れたり、それは凄まじい勢いで中学生の私に流れ込んできた。

お小遣いでCDを買うなど考えたこともなかった(当時はマンガ雑誌を買ってお小遣いが終わっていた)けど、誕生日ということもあり、母がこっそり買っておいてくれたのがこの盤。後にここで買い与えたことを母が後悔するくらいの音楽バカに私はなるのである。

最初は限られた数曲が好きで、飛ばしながら聴いていた。しかし、だんだん耳慣れてきて、ようやく全部を聴けるようになった。先程も書いたように、お小遣いなど少額だったので、繰り返し聴くしかなかったのである。みのさんの動画で「芸術は忍耐」という言葉があったけれど、それを最初の1枚にして、地で行ってしまった感じである。

このアルバムの何に魅せられたかと言えば、紛れもなく歌。アレンジだとか、個々の演奏だとか、この当時には全く興味がなく、ひたすら一緒に歌いつづけた。それがもう、あの発声なので、私の音域も低い方へ広がり、腹から歌うことを意識した。だってなりたかったし、そういう歌を歌える人に。

まぁ、そんなで何の解説にもなっていない駄文なのですが、これがあって、ひとりの音楽マニアが誕生しましたよ、という話。熱い歌、90年代初頭を懐かしんでいかがでしょうか。

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