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アートな旅 〜パリ編⑤🇫🇷〜

ピカソ美術館に行ってきた。

ペロタンギャラリーから徒歩3分ほど

パブロ・ピカソは世界で最も偉大なアーティストの1人だ。

偉大の定義はあくまで個人的だが、

ギネス記録を持つほど多作であり、
生き様と作品にユーモアがあり、
カリスマ性があり、
誰もが彼を知っていて、
生前から富と名声もあった。

そんな彼を偉大と呼ばずにはいられない。

エントランス
立派な外観

17世紀に塩税徴収官の邸宅として建てられた物を、
20世紀にパリ市が買収し、ピカソ美術館となったのだとか。

内装も立派。
長女マヤを題材とした、
絵画や彫刻群の企画展開催中。
長女マヤとピカソ


いつの時代も、ピカソの作品には賛否両論あり、何がどう素晴らしいのか?を私自身も言葉にできずにいる。

一見誰にでも描けるように見えるほど、単純な描線と色彩で構成されているのだが、不思議と魅かれてしまうのも事実。

アートフェアなどで数点を観たことはあるが、これだけ大量の作品群を一度に目の当たりにするのは初めてだったが、不思議とどの作品からもとんでもないセンスの香りがそこはかとなく漂ってくるということに気づいた。

ピカソの抜群のセンスをもってすると、ヘタ(シンプル)に作ろうとしても、どこかデザイン性のある一枚になってしまうように感じた。

生前アンリ・ルソー作品に憧れ、表現の模範としていたと言われるピカソ。
決してどちらかが良し悪しという話ではないが、そもそも根底に持っているものが全然違うなと思った。

2人の大きな違いは、子供のような無邪気さや純粋さを作品に投影する時、それを意識するか否かではないだろうか。

ピカソは、あえて崩しているのに対し、
ルソーは、それしか描けない。
そんな違いに感じた。

私はルソー作品も大好きだが、この度を機にピカソ作品をとても好きになることができた。

簡単だが以上が紹介とピカソ美術館の紹介となる。

最後に紹介する作品は、私が人生で初めて絵画として認識した作品。

階段の踊り場に展示されている1枚
座る女(マリー・テレーズ) 1937年制作
「座る女」はシュルレアリスム(超現実主義)の時代の作品であり、
ピカソの愛人マリー・テレーズ・ウォルター(Marie-Thérèse Walter)を描いた作品の一つである。

幼少期に実家にこの作品のポスターが額装されて飾られていたのを覚えている。

どうやら両親が引越祝いとして友人から頂いたものらしいが、当時はピカソの絵という認識もないくらいだった。

今でも実家にいくと飾られているため、気づかぬうちにではあるが、
私の人生に少なからず影響を与えた作品であったように今は思える。

原画をフランス・パリまで来て、直接観ることができてとても幸せに感じた。

改めてパブロ・ピカソの偉大さを感じた一日となった。





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