人生で大事なことは、イベントづくりで学んだ イベントプロデュース能力の育成 ゴキゲンLIFESHIFT 33 21世紀型スキル
大きなイベントを自分で仕切ってみると、人生で大事なことは大体学べます。
なによりイベントを創り、実際に滞りなく行う過程は、クリエイティブの喜びに満ちています。
加えて「準備が成否の8割を決める」という厳しい現実を教えてくれます。
イベントプロデュースの能力とスキルについては、いつか子どもたちに教える機会を持ちたいと考えています。21世紀の教育に求められていることが、「正解が一つでない課題に立ち向かうこと」だとするならば、イベントプロデュースを教えるのは、うってつけの素材だと思うのからです。
イベント-・プロデュースと言っても、自分で企画して、中央で仕切った経験がない方には全容はわかりにくいと思いますので、概要をまとめてみます。
・そのイベントの成功の定義
・成功のために必要な条件の設定。
・条件別のタスク割り出し
・タスク毎のヒト、モノ、カネの調達
・役割グループとリーダーの決定
・グループ別のメンバー編成
・権限委譲内容の決定
・事前準備の手配
・進捗のPDCA
・予算管理
・動員パブリシティ
・当日進行表によるシミュレーション
・失敗ポイントの割り出し
・バックアッププランの策定と人員配置。
・失敗ポイントの共有認識
・バックアッププランの指差し確認。
・搬入と環境設営
・当日の予想外の事態に対する柔軟な対応
・時間ごとに資源不足気味の
グループへの支援
・タイムキープと遅延対応
・搬出と撤収
・グループへの感謝
・決算報告
ざっと挙げただけでも、子どもたちに教えたい項目がいっぱいあります。
僕は、中学の生徒会と高校の文化祭実行委員会、大学の広告研究会で学び始め、その時の経験が社会人になって以降のスキルとしていちばん有効でした。
そしてイベントでは、なにより自分たちが考えたことが実現していくワクワク感とやり遂げた時の達成感が体験させてあげられることが魅力です。
こうした事を真面目に取り組むことが、21世紀の教育だと思います。
大人になったときに必要なスキルなのに、今までは学校で学ぶチャンスがなかった。正直こうしたスキルを持っていない成人が多い。
企業では、こうしたゼロから全体をデザインをする創造的な仕事ができる「大人」が少ないのが、日本の弱点だと思います。
だから、このスキルを持っている人材はどこにいっても有能なのです。そしてこのスキルを持っている人は自立心が高く、起業家マインドがあり、責任感を持ち、やり抜く力も備わっています。
そうした社会に貢献できる人材の育成こそ、教育の本来目標だと考えています。
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