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記憶の代わりに写真を撮っています。 五年前にくも膜下出血で倒れ、高次脳機能障害の記憶障…

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記憶の代わりに写真を撮っています。 五年前にくも膜下出血で倒れ、高次脳機能障害の記憶障害を抱えています。元カメラマンで、いろいろ撮影をしてきました。 キレイだな、カワイイな、オモシロイな、オイシソウだな、フシギだな等の感情を呼び覚まそうと思い写真を撮っています。

最近の記事

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いろんな富士山

    • 継続の絶対性と瞬間の絶対性

      私の祖父は画家、父は写真家だった。 二人の作品への取り組む姿勢は、祖父は「継続」、父は「瞬間」だった。 祖父の絵に対する考えは、その絵描こうと思った時の心情を、いかに完成まで持ち続けるかが重要だったらしい。 一方、父の写真に対する考えは、とにかく瞬間だった。とにかくその瞬間は今しかない、だからシャッターを押し続けていた。 今でこそデジタル化され、カメラではなくスマホでも撮れる様になり、撮ったその場で写真の確認ができるが、昔はフィルムだったので現像が上がってこない限りその結果は

      • モニュメントバレーへの道

        ここへ旅したのも25年くらい前になる。 この頃は今の様にデジタルカメラではなくフィルムカメラだった。しかもフィルムカメラでも小さいサイズではなく、4×5インチサイズのシートフィルムと呼ばれるモノで、カメラ自体も大きかった。 そのフィルムを1000枚くらい持って旅をしながら写真を撮っていた。 撮った写真はフォトライブラリーに預けて、フィルムを貸し出してもらいお金を得ていた。 そのフォトライブラリーでデータ化された一枚で、私が自分で撮った写真の中でも好きな写真だ。 その先を求めて

        • ドイツ・バイエルン州・厳冬期のノイシュバンシュタイン城

          早いもので12月に入り日々寒さが増しています。 今回、ご紹介するのは多くの方が一度は写真や映像等で見た事のあるお城、ノイシュバンシュタイン城です。かのディズニーランドのシンデレラ城のモチーフにもなったと言われるお城です。 白銀の世界に浮かぶお城の写真が撮りたくて、二週間待ち続けました。撮影場所へは道無き道をラッセルしながら一時間程進み、やっとの思いで辿り着くと眼前には真っ白に覆われた山並み、湖、そしてノイシュバンシュタイン城が現れました。 その感動は言葉では表しきれません。

        いろんな富士山

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          北海道・礼文島・澄海岬

          礼文島へは稚内から船で二時間半程で辿り着く事ができるのだが、殆どの旅人が日本最北の地(北方領土を除く)宗谷岬へは訪れても、この島へ向かう人はごく限られている。 海抜0メートルから300種もの高山植物に出会える美しい島である。また海も美しく、島の周囲にはウニが生息しており、安価でウニを食することができる。ウニ好きにはたまらない島である。 短い夏の間だけ咲き誇る美しい高山植物を見物し、お腹いっぱいウニを楽しむ。思い出したらまた旅したくなってきた。 #わたしの旅行記

          北海道・礼文島・澄海岬

          フランス・ノルマンディー地方・モンサンミッシェル

          ここはいつかもう一度は訪れてみたい場所だ。 カトリック教徒の巡礼の地で、かつては満潮時に海に浮かぶ小島になる。引き潮時は橋を渡って島に辿り着ける。現在は潮の干満に関係なく渡る事ができる。 島の周りには羊が放牧されていて、この羊肉は潮の香りがするらしい。 訪れた時は秋だったので市場で生ガキを大量に仕入れ、キンキンに冷やしたシャブリと共にホテルの部屋で食した。 #わたしの旅行記

          フランス・ノルマンディー地方・モンサンミッシェル

          ギリシャ・ミコノス島の夕景

          私がまだ中学生だった頃、たまたま雑誌でここの写真を目にし、いつか旅してみたいとずっと思っていました。 アテネから船でいくつかの島を巡りながらこの地に立った時、それまでの船酔いのことをすっかり忘れ夢中でシャッターを切りました。 私が写真の仕事を始めるきっかけとなった場所です。 #わたしの旅行記

          ギリシャ・ミコノス島の夕景

          ドイツ・バイエルン地方・夕暮れ時のコルマン教会

          ヨーロッパを旅していると何もない平原にポツンと建つ教会を見かける事が多々ある。それが宗教的意味合いでなのか、それとも他の理由なのかを私は知らない。 この教会はノイシュバンシュタイン城のすぐそばにあり、多くの旅人がこの地を訪れるのだが、はたしてどれだけの人がこの教会の存在を知っているのだろうか。 #わたしの旅行記

          ドイツ・バイエルン地方・夕暮れ時のコルマン教会

          ベルギー・ブリュッセル・グランプラス

          ここへ旅したのは20年以上前になる。 ドイツのフランクフルト国際空港からレンタカーでひたすら北上して、ベルギーとオランダに向かった。 ブリュッセルでは小便小僧を見に行ったが正直言ってがっかりした。 その当時、世界三大がっかりと呼ばれていたのは、シンガポールのマーライオン、デンマークの人魚姫像、そしてベルギーの小便小僧だった。 マーライオンと人魚姫は撮影をしたが、小便小僧は撮影をしなかった。 写真のグランプラスは世界で最も美しい広場と言われており、世界遺産になっている。 ここ

          ベルギー・ブリュッセル・グランプラス

          アメリカ・モンタナ州・グレイシャー国立公園黄葉の時期のセントメリー湖とワイルドグース島

          ここへ旅したのはいつだったのだろう… 多分25年前くらいだった気がする。 アメリカとカナダの国立公園巡りをしながら写真に収めていた。とにかく壮大な風景が広がっていた記憶はあるが、どういったルートで旅したかを覚えて はいない。自然の偉大さだこは覚えている。 #わたしの旅行記

          アメリカ・モンタナ州・グレイシャー国立公園黄葉の時期のセントメリー湖とワイルドグース島

          厳冬期のカナダ・バンフ国立公園

          ここへ旅したのは20年以上前で、その頃は世界中を旅して撮影していました。ここでの撮影は、とにかく寒過ぎた印象が一番で、車から降りて撮影をしていても、10分も外にいられないほどでした。それほどの経験をしましたが、忘れられない思い出の地です。 #わたしの旅行記

          厳冬期のカナダ・バンフ国立公園

          アメリカ領ヴァージン諸島 セント・ジョン島クールズベイ

          ここを旅したのは20年以上前になる。セント・トーマス島に行った時にすぐ近くにあるこの島へ行った。美しい海とビーチに囲まれたこの島は熱帯の緑豊かな自然があり、島の3分の2はヴァージン諸島国立公園に指定されている。いつの日か、またここを旅したい。 #わたしの旅行記

          アメリカ領ヴァージン諸島 セント・ジョン島クールズベイ

          イタリア・ドロミテ地方・フネスの谷

          イタリアを旅していると、その地方による違いを強く感じる事が多々ある。言葉(方言)や食生活の違いは当然のことながら、そもそもの言語が違う場所に辿り着くことがあり、この国がかつては都市国家であったことが理解できる。また長い歴史の中、何度も国境線の変更がなされたのであろうことも感じられる。 このフネ谷はオーストリアとの国境近くに位置し、ドロミテ地方と呼ばれている。南チロルとも呼ばれており、イタリアの中にありながらこのエリアはどちらかというとドイツ語圏で、オーストリアから南に下って

          イタリア・ドロミテ地方・フネスの谷

          フランス・パリ・チュイルリー公園

          パリのルーブルー美術館に隣接するチュイルリー公園。 写真の右奥に見えるのがルーブル美術館で、この日も入り口には行列ができていた。その賑わったルーブルのすぐ脇の公園のベンチにはひとびひとりがそれぞれの時間を過ごしている。 読書する人、絵を描く人、寝てる人、愛を語らう恋人達。かく言う私はまだまだ写真家として駆け出しの頃でお金もなく、ホテルの朝食でくすねたパン、ハム、チーズでサンドウィッチを作り、ベンチで頬張っていた。 ここでの撮影後ルーブル美術館に立寄り、80年近く前に祖父が日々

          フランス・パリ・チュイルリー公園

          アメリカ・アーチーズ国立公園・デリケートアーチ

          アメリカ西部の荒涼とした風景で一番有名なのがグランドキャニオンだとすると、このアーチーズ国立公園のデリケートアーチは同じグランドサークルの中で、その名の通りまさに今にも壊れてしまいそうな繊細さを一番感じさせられる場所だ。 この撮影場所まではトレッキングコースの様になっていたのだが、鎖等の安全設備は一切なく、全て自己責任で見ましょうといった感じだった。 夕暮れまでこの場所で撮影をしていたのだが、気付くと周りには誰一人いなく、刻一刻と当たりは暗くなっていった。当然街灯等有る訳もな

          アメリカ・アーチーズ国立公園・デリケートアーチ

          『継続の絶対性と瞬間の絶対性』vol.29

          今朝の富士山は雲間からちょっとだけ頭を出していました。柔らかな朝陽を浴びて、少しだけピンク色に染まっていました。 こうして毎日写真を撮り続けているといろんな変化に気づき、美しい瞬間にも出会えます。 昔、父がよく言っていました。 「とにかく写真を撮れ、その瞬間は今しかない」 今でこそデジタルカメラでいくらでも撮れるご時世ですが、それをフィルム時代から毎日行っていたとは… FBの様な媒体を使えば記録として残せるし、それを他の方達と共有することも出来る。そこでのやり取りが記憶

          『継続の絶対性と瞬間の絶対性』vol.29