イタリア・ドロミテ地方・フネスの谷
イタリアを旅していると、その地方による違いを強く感じる事が多々ある。言葉(方言)や食生活の違いは当然のことながら、そもそもの言語が違う場所に辿り着くことがあり、この国がかつては都市国家であったことが理解できる。また長い歴史の中、何度も国境線の変更がなされたのであろうことも感じられる。
このフネ谷はオーストリアとの国境近くに位置し、ドロミテ地方と呼ばれている。南チロルとも呼ばれており、イタリアの中にありながらこのエリアはどちらかというとドイツ語圏で、オーストリアから南に下ってイタリアに入ってもその景色はオーストリアのそれと変わりがなく、あまりイタリアらしい陽気さを感じない。
あまりにもイタリアっぽさのないイタリアなのだが、切り立った岩峰や渓谷、峠のどれをとっても絶景で迫力があり美しい。
ローマ、ナポリ、フィレンツェ、ベネチアなどの都市を巡る旅とは違ったイタリアの大自然を満喫できる場所なので是非お勧めしたい。
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