あえて文章化する普通のソフトウェアエンジニアの普通の情報収集習慣
"未来が転がりだす" をコンセプトにした note「Q」の最後の共同執筆者 t3kot3ko です
今回は "情報収集" をテーマに,自分がソフトウェアエンジニアとして働く中で,どんなスタンスで,どんな情報収集をしているか,をまとめてみる
… とはいっても,特段の目新しさはなく,多くの人が実践していることだと思うが,note 記事の執筆練習も兼ねてここであえて文章化してみる
# 情報収集の考え方(主に技術系情報)
普段仕事で作成するソフトウェアといえば,せいぜいログを解析するツールを作ったり,自動テストのためのフレームワーク(っぽいもの)を作ったりするくらいだ
いわゆるキラキラした Web 系企業が採用しているような流行/最新の技術スタックを知らなくても事足りるし,それが活発に議論されることもあまりない
ソフトウェアエンジニアを名乗る以上,それだとトレンドに乗り遅れてしまうのでは? という焦燥感があったりするので,トレンドは広く浅くつまみ食いして,せめて登場する用語くらいは抑えておきたいというモチベーションが強くある
一方で,専門は専門で理解を深める必要があるので,情報収集はその深さによって手段を使い分けている
# 広く浅い情報の収集
ささっと頭(目)に入れて,そのタイトルなり概要を掴みたいので,幅広い記事やそれらへのリンクを出してくれる以下のようなサイト/ツールを複数利用する
はてなブックマークのテクノロジーのホットエントリ
大きめのニュース(たとえば最近だと Microsoft Power Automate Desktop の提供開始)があると,1) 原文,2) 日本語での紹介記事,3) 使ってみた系の記事がマッシュアップされるので,関心度に合わせて選んで読む
TechFeed
iOS, Android のアプリを使って流し読み
テーマによって,提案してくれる記事のレベル(トレンドモードとエキスパートモード)を変えられるのが面白い
Qiita
言わずとしれた
トレンド記事の中で気になるタイトルのものを読んだり,特定のタグの RSS フィードを Feedly で眺めたり
はてなブックマーク以外は日によって見たり見なかったりだが,複数のチャネルで同じ記事が出現していたら,あぁこれが流行ってるのね,という "嗅覚" が得られる
ところで,ソフトウェア分野は比較的英語学習との相性がいい(と思っている)ので,英語によるチャネルも取り入れる
DEV
いわば Qiita の英語版。1 記事がそれほど長くないこともあり読みやすい
Technology Rader
Techniques, Tools, Platforms, Languages & Frameworks に分類された各トレンド技術について,成熟レベル (Adopt, Trial, Asses, Hold) が割り当てられているのが面白い
多くの場合,用語が日本語でも英語でも同じだし,はじめ文意がわからなくてもコードなりコマンド例を見た上で読み返せば,なんとなくこんなこといっているのかな,となったりするので,4 要素のうちリーディングの教材としては比較的取り入れやすい
リスニングでも同じことが言えるのだが,基本的なリスニング力の低さで律速して,リーディングほどはうまくは行かない(ので,別のトレーニングが必要)
# 深い情報の収集
書籍(技術書)
界隈には公式のチュートリアルや解説を読むだけで十分という人もいるようだが,私は yak-shaving を地で行くタイプなので,主題から派生して気になったことを調べだしたら二度と主題に戻ってこないことがあり,横道に逸れず体系立ってまとめられているドキュメントがないと学習が進まない
ちなみに,書籍,とくに技術書は
PDF 版の電子書籍をまず探して,なかったら紙の書籍を探す,基本的に Kindle では買わない
というポリシーで購入している
動画教材
教材を読みながら手を動かす(写経,練習問題,サンプルの作成 etc)のがどうしてもはかどらない… そんなときは Udemy で動画を購入したりする
携帯でも見られるし,再生速度も変えられるし,(少なくとも人気の講座は)スムーズに手を動かしながら学習できるよう内容が構成されているのでおすすめ
ブログ
一応ソフトウェアテストや品質が専門なので,Google Testing Blog はチェックするようにしている
論文
とても知的モチベーションが高まっているときは Google Scholar で,公開日設定を新しめにして,サーベイ論文を探して読んでみることがたまにある
… と書いてみたが,ほっとんど実践できていないので,ゆくゆく習慣化していきたい
# おわりに
自分がこれまでなんとなく行ってきた情報収集をあえて文章にしてみたが,読むだけ読んでそれを活かしきれないまま忘れていくことも多々あったように思うので,これから少しアウトプットすることも意識していきたい
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