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日本が再び返り咲くと思う理由

フォードが自動車を作り始めたのは1903年。
それに対してトヨタは1933年。

これ一つの事例では全部を語ることはできないが、
日本人は出遅れても世界に伍せる産業を作ってきた。

火縄銃もいい例だろう。
1543年に伝わり、1600年頃には世界最大の銃保有国になった。


さて、私は今まで、米国、中国、ドイツ、ミャンマー、ルワンダと、IT企業の視察に行く機会に恵まれた。
そこで見て驚いたのは、ITエンジニアがいわゆる知的エリート層(有名大学・大学院卒)だったことだった。

つまり、教育ヒエラルキーによって、ITエンジニアになることができない人々がいるということだ。

日本は学歴格差はあっても、教育格差はないと思う。
みんな知的な教養を持ち得ている。

明治時代3500万人で「学問のすすめ」が340万部売れた国である。

江戸時代の寺子屋数は1万校あったそうだ。
一番多いのは滋賀県。近江商人は教育熱心だったようである。


そして、日本は恵まれている。
中学生でもパソコンを買い与えられ、Wi-Fiは当たり前に届くし、停電もない。
そもそも、世情不安がないので、学習を阻害する要因も少ない。

テックジム東京本校では、ついに高校生エンジニアが生まれた。

そんな日本だからこそ、
私が開催したプログラミング体験講座に、老若男女が1万人以上が参加した。
こんなに教養に関心がある国民はあるだろうか?


トヨタ社は「モノづくりは人づくり」と考え、会社設立翌年の1938年に学校開校し、自動車技術者を育成し続けてきたという。


日本には、寺子屋・私塾にはじまり、慶應義塾、トヨタと、連綿と受け継いできた実業向けの民間教育がある。
そのタスキを誰かが、後世にリレーしなくてはならない。

かつてスティーブ・ジョブズがアップルを追い出された時、
この分野の先人たちの期待に添えず渡されたバトンを落としてしまったと感じたという。

たしかに、今日のシリコンバレーの起業家たちは、そのバトンを受け継いでいるように見える。

ただ、どの会社も良いITエンジニアの「採用」には力を入れても、「人づくり」に力を入れる会社は多くはないだろう。

そこにIT産業の軛がある。
今こそ日本のチャンスだ。

私は一生をかけて、プログラミング教育に身を投じ、
日本各地でIT産業が勃興するのを見届けたいと思う。

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