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日本初のスマホアプリ開発スクール「RainbowApps」はヒット量産装置だった!!

レインボーアップススクールは、2カ月で10個のサンプルアプリを作るというコンセプトのスクールだった。
10個のサンプルコードをもとに、自分でオリジナルのアプリを作ろうというもので、アプリの申請をゴールにしていた。

「SM診断」や「3D視力回復」「睡眠アプリ」など、受講生の中からヒットアプリが生まれ、テレビにも取材された。

今もテックジムでトレーナーをしていただいているロボ谷教授も元受講生で、アプリで食べていた時期があった。

2009年11月からスタートし、仙台校ができたのは2010年5月だから、割と早いFC展開だった。

私はスクール運営企画という形で関わっていたので、FC本部の仕事はしなかった。
いつのまにかにFCの一つになっていたという感じだった。

1期、2期というように、都度開催しており、最初の2年間は隔月で参加者を募集していたが、次第に3カ月に1回、4カ月に1回というように、開催頻度が落ち、2013年に20期をもって、スクール事業を撤退した。

我々が担当した校舎の受講生は累計1000名。
「ASO」で活躍しているアドバン田中さん、「メタバースの学校」の北村さん、後に「DECOPIC」を大ヒットさせた松本さん、STORESの代表になる塚本さんなど、様々な起業家とも会えたし、特別講師にも、アップバンク村井さん、necomimi加賀谷さんなど、多彩な顔ぶれにご出演いただいた。

あと、一時代を築いたミュージシャンもしれっと参加していて、当時は芸能人も自分でアプリを作る時代になったのかと思った。

昨日は偶然にも、友達に誘ってもらったオンラインビジネス交流会でもコアメンバーとして活躍している斉藤さんとも10年ぶりの再会を果たした。

「題名のないAI絵画展」の窪田さん、立川で再会した手作りキッチンカーのしんちゃん、最年長Swiftエンジニアの「トミ爺」もレインボーアップスの受講生だった。


レインボーアップスは、4年は続けたことになるが、ビジネスとしての旨味があったのは3年ぐらいだったと思う。

最初の2年間は東京に一校だけだったが、FC同士でカニバリをおこすようになった。

代々木でやっていた我々の周りには、渋谷、品川、広尾、高田馬場、飯田橋、世田谷、吉祥寺と、みんなでパイを取り合っていた。
2016年頃には東京と大阪だけの開催となり、2018年には運営が止まっている。

10年と持たないビジネスであったが、結論としては、細々とでもやるべきだった。

というのも、その後もアプリ開発トレンドは変わってきており、少なからずニーズはあった。

2014年に「Swift」が登場、2017年には「ARKit」、2019年には「SwiftUI」が出てきている。

クロスプラットフォームにしても、2015年に「React Native」、2017年に「Flutter」が登場している。

「Unity」にしてはどんどん進化していて、今は「メタバース」で注目の技術である。

最新技術やトレンドに被せていけば、賞味期限が切れることはなかったはずだ。

スクール立ち上げ当初は「個人がスマホで一発当てる」という需要に応えていたが、そのターゲットもずれてきた。
私は2014年に離れているので、それ以降は、レインボーアップスとは関わりがないし、個人的に厳しい時代を送っていたので、技術トレンドも追いかけていなかった。

それに対して「テックアカデミー」を擁するキラメックス社は、粛々と運営を続け、今や国内最大手のプログラミングスクールに成長させている。

「テックアカデミー」は2012年6月にスタート。
スマホアプリ開発分野でぶつかっているのは知っていたが、向こうは「オンライン」、こちらは「リアル」だから、あまり気にしてなかった。2016年にユナイテッド社が買収。2018年には創業者が辞めている。

2019年にテックジムを創業したときに、金子さんに社長の樋口さんを紹介していただいた。
実は、樋口さんとは2015年あたりに出会っていた。私が開催するセミナーに参加してくれていたのである。

2010年頃、金子さんに呼ばれ、スマホアプリのことについて社員に話して欲しいということで、来訪した以来のユナイテッド社に行った。

樋口さんから「プログラミングスクール市場は英会話と同規模になるはずだ。一緒に盛り上げていきましょう!!」と言われ、めちゃめちゃ鼓舞されたのを覚えている。社長が2代目になっても、創業者の想いを継承しつつ、ちゃんと時代にあわせてマーケットフィットさせているのは「すごい」としか言いようがない。

そういえば、前回のMTGのあと、ほどなくして、ユナイテッド社は「AdStir」をリリース。
スマホアプリ向けの広告ビジネスを成功させた。やっぱりすごい会社である。

さて、2017年末に戻る。「レインボーアップスOBOG同窓会」に受講生が呼んでくれた。
そこで会った小松さんと鈴木さんが「また何かやりましょうよ」と声をかけてくれて、2018年初頭に、単発の機会学習講座とブロックチェーン講座を開催した。

赤坂見附テックハブという名で、その後も「ARアプリ講座」や「ブレンダー講座」などを開催した。

ブレンダー講座では、誰もが知ってる俳優が参加。大戸屋でランチを一緒にした。
彼曰く、これからの時代は、俳優の仕事はアバターにとられる時代。だったらアバターを作る方にまわった方がいいとのこと。
絶対に食いっぱぐれするはずもない俳優からの一言にはとても痺れた瞬間であった。コロナ以前の話ではある。

そのような中で、中村との再会があり、2019年のテックジム立ち上げにつながった。

今思えば、あの同窓会がターニングポイントである。
なぜか、運営側の参加者は「学長」と呼ばれた私だけだった。

「スクール」のワイワイガヤガヤする雰囲気、そして以後も続く人脈。
こういったスクール事業の「楽しいこと」や「やる意義」を思い出させてくれた。

あれから「レインボーアップスを続ければ良かった」と何度も思った。

とはいえ、1年後には「テックジム」を始められたのだから運がいいとしか思えない。
しかも、「赤坂見附テックハブ」で、最新トレンドにも追いつくことができた。

それから3年。
ようやく来月、スマホアプリ開発コースがリリースされる。

それまで、この分野は二の足を踏んでいた。
なにせ、トレンド感がない。今さら感がある。

しかしながら、受託企業、SES企業、自社開発企業、すべてにスマホアプリ開発人材のニーズがある。

実際、現場はどうなっているのだろうと、ブレイブソフトの菅澤さんに技術トレンドを何回も聞いた。

そして、「5つの開発環境のコースを作る」ということに決めた。

1つの開発環境ずつのカリキュラムを切り売りしているスクールが多いので、5つのコースを月額でできるのは面白い試みとなるはずだ。


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