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もはや既存プログラミングスクールは競合ではない

テックジムを3年やってわかったことは、既存の転職型プログラミングスクールから会員が流れてくることはないということだった。

我々は、毎日12時間、教室を開けているわけでもないし、転職サポートもない。
彼らのターゲットは「値段が高いからサービスも手厚い」と考えているだろうから「価格が安い」時点で敬遠されるのだろう。

では、どういうところが競合に当たるのだろうか。

まず、考えられるのが「もくもく会」である。
「もくもく会」を通じて、良質なエンジニアと出会い、採用に結びつけている友人もいる。このように目的がはっきりしていると「もくもく会」も継続できるのであるが、継続しづらいのが「もくもく会」の定めである。

テックジムは「もくもく会」の形式をとりながら、教材を固定、トレーナーも固定することで、良質な「もくもく会」を有償で、ビジネスとして継続しているという見方もできる。

次なる競合は、MENTAに代表される、エンジニアのメンター紹介サイト。
各エンジニアたちは独自でサービス内容を決めて、同じプラットフォーム内で戦わなければならないので、さくっと副業というわけにはいかないだろう。
むしろ、彼らには「テックジム」の講師やFCに参画していただくことで、両立できるかもしれない。MENTA社は競合にあたるが、中にいる人は両立できるということである。
メンタリング時間の外は、自学自習するスタイルなので、非常に親和性も高い。

エンジニアによる「オンラインサロン」も競合にはあたるだろう。
ただ、Youtuberとしても成功するなど、独自の集客の仕組みを持っているエンジニアに限られるビジネスである。

それでは、Udemyはどうだろうか。
動画教材なので、ユーザから見れば、テックジムとは被らない。
個人のブランディングとしては活用できるので、講師は両立可能だろう。

では、Progateはどうだろうか?
もはや、プログラミング初心者の誰もが通るプラットフォームである。
超初期ユーザをブルドーザーのように獲得し、入会後すぐに脱落する層はここで吸収されてしまうので、全額を事前入金する方式の教室には驚異だろう。しかし、テックジムは体験入学や無料講座でふんわり層がフィルタリングされるので、彼らの影響は希薄である。

では、競合を一つあげろと言われれば、俺は「Techpit」だと答える。
エンジニア予備軍たちの作りたいアプリケーションのサンプルがあれば、それで足りる可能性があるからだ。サンプルソースはどんどん増えていく。テックジムでも色々なカリキュラムを作って、それに備えなくてはならない。

そこで私たちは、カテゴリーをGoogle Apps Scriptに絞って、
GASスタンド」をリリースした。
ターゲットは非エンジニアで業務効率化をしたい人たちで、彼らとは被らない。むしろ良い棲み分けができると思っている。
エンジニアにとっては、学習用教材はテックピットに、業務改善ツールはGASスタンドにあげればいいのだ。

このプログラミング教育市場の激化によって、一番得をしているのは、
「プログラミングを教えて副業をしたいエンジニア」といえる。

スクールの講師で固定収入をもらいながら、MENTAや、Udemy、Tech-Pit、GASスタンドでコツコツ稼げる。そしてYoutuberとして人気になれば自分でオンラインサロンを持つこともできる。

我々としては、このようなエンジニアたちに、教えて儲ける機会をどんどん提供していき、いずれは、自分でエンジニア集団を組成し、好きな場所で自らの事業起こしてもらいたいと思う。

そのためにテックジムが有用な手段となりうるために精進したい。


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