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奥深きカーネーション【pirokichi Flower Market】

花屋さんは数日前から母の日シフトで店先には所狭しとばかりに、鉢植えなどの段ボールがひしめいておりました。まさにこの時期は書き入れ時ですね。

こんなところでも

牛丼チェーン店の「すき家」でも、カーネーションを1本100円にて販売しているようです。

昨年好評につき、今年も実施するのですね。

一見、驚きの企画のようですが、牛丼屋さんの客層の多くは男性であり、早く食事を済ませたいというビジネスマンなど。

彼らのなかには花屋さんに寄って奥様に日頃の感謝を、と思わないわけではないけれどなかなか実行に打たれていない方もあったと推測できます。

そのようななかで食事の折に一緒に買えるとなると、1輪買って帰ろうとなり、まさに『売り手によし、買い手によし、世間によし』といった『三方よし』といえると思います。


ドンペドロ

我が家の今週の花は

ドンペドロ

という品種のカーネーションです。

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こちらの花言葉は「熱烈な愛」。

このマットな質感の真紅に店先で魅了されて、購入しました。

南米コロンビアなどで生まれた品種のようです。

カーネーションには、物凄く多くの品種があることを知り驚きました。以下の画像はその一部です。

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なぜ母の日はカーネーション

どうして母の日にカーネーションを贈ることになったのでしょうか?

母の日は1910年にウェストバージニア州で始まり少しずつアメリカ全土に広まっていき、1914年には正式に「母の日」として制定されたそうです。

ウェストバージニア州の知事が、「5月の第2日曜日を母の日にする」と宣言するに至った背景には、アンナ・ジャーヴィスの働きかけがあったと言われています。


アンナの母親であるアン・ジャーヴィスは、かつてアメリカの南北戦争で負傷兵のケアを行っていました。この女性は負傷兵の衛生状態を改善する「マザーズデー・ウォーク・クラブ」を立ち上げ、敵兵のケアも献身的に行っていたそうです。

アンが亡くなった2年後の1907年5月12日に、娘のアンナは亡き母を追悼する会を教会で行い、母の好きだった白いカーネーションを参加者に配りました。これが「母の日」の起源と言われており、アンナの行動によって白いカーネーションが母の日のシンボルと認識されるようになったとのことです。

日本で初めて母の日のイベントが開かれたのは明治末期頃であり、当時教会で行われたイベントによって、人々の間に広まったと伝えられています。


色によって異なる

花屋には色々な色のカーネーションが並びますが、どの色を贈ってもよいかというと、どうもそのようにはいかないようです。


母の日に贈るカーネーションの定番色。

赤いカーネーションの花言葉は「母への愛」、「母の愛」、「純粋な愛」「真実の愛」などと、さまざまな色のカーネーションの花言葉のなかで、最も直接的な母親への想いが込められています花色です。


深い赤

深紅のカーネーションは「私の心に哀しみを」という花言葉になるようです。母の日に贈るのには、暗い色調の赤い色を選ぶのは避けた方が良さそうです。


前述のように母の日が始まった頃にシンボルとされていた、白いカーネーションの花言葉は「私の愛情は生きている」や「尊敬」です。亡くなった母親をしのんで贈る花の定番として有名なカーネーションなのだそう。

そう知ると気軽に贈りずらいですね。


ピンク

可愛らしいピンクのカーネーションの花言葉は、「感謝」や「気品」、「温かい心」、「美しい仕草」です。赤いカーネーション同様、こちらも母の日に伝えたい想いが込められた花言葉になっています。


黄色

淡い黄色のカーネーションは華やかな見た目ですが、花言葉は「軽蔑」や「嫉妬」です。こちらも母の日の贈り物としては適しているとは言い難いすね。

しかし別なサイトでは「」や「友情」という花言葉も黄色のカーネーションにはあるようで、そうすると黄色も贈っても良さそうとなります。


オレンジ

オレンジのカーネーションの花言葉は「熱烈な愛」や「純粋な愛」です。愛にあふれた花言葉ですが、どちらかと言えば恋人へ向けられる愛に近いニュアンスの意味を持っています。

花言葉的には母の日に贈っても良さそうですが、恋人に、ということを意識するとどうなのでしょう?


遺伝子組み換えや、白いカーネーションへの着色で作られる青いカーネーションの花言葉は「永遠の幸福」です。寒色ながら、花言葉には幸せを願う温かい気持ちが込められています。

近頃は青色の花を店先で見かけて驚きもしますが、人工的な色の花にも花言葉があるのですね。

サントリーが開発した「ムーンダスト」という品種があるそうです。

サントリーといえば「不可能」という意味を持つBlue roseをこの世に生み出したことでも知られます。

青色のカーネーションは、母の日には向いていそうですね。


古くから高貴な色とされる紫のカーネーションの花言葉は「誇り」や「気品」です。落ち着いた色合いから、亡くなった母親をしのんで贈るアレンジメントなどにも使用されます。

最後の一文に躊躇しますが、こちらも贈るには問題なさそうです。

上品な印象の紫色のカーネーションは、お義母さんへ贈るのに適しているとも。


贈る本数

カーネーションに限らず、花を贈る際には本数に込められた意味があふそうです。

1本 わたしの運命の人はあなたです
3本 わたしはあなたを愛しています
4本 わたしはあなたを一生愛し続けます
6本 わたしはあなたに夢中です
8本 わたしはあなたの思いやりに感謝しています
9本 いつまでも一緒にいよう
11本 あなたはわたしの最愛の人です
40本 わたしはあなたに永遠の愛を誓います
50本 永遠
99本 永遠の愛
108本 わたしと結婚してください


おわりに

花言葉などから母の日に贈れるカーネーションは、鮮やかな赤、ピンク、オレンジ辺りになりそうです。これに青や紫も加えても良いのかも。

奥深い歴史や意味のある「カーネーションを贈る」イベント母の日ですが、感謝を伝えるチャンスとしてお花を贈ってみてはいかがでしょう。


おしまい


最後までお読みいただきありがとうございます。 いただいたサポートは麦チョコ研究助成金として大切に使用させて戴きたいと思います。