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日本語ボランティアで日本語の独特さに気づく

興味のあった日本語ボランティアというものに参加してみました。
地域に暮らす海外ルーツの方に日本語を教えるボランティアです。
まだ続けていけるかわからないけど、今回の疑問とかも調べていって
いろいろとわかるようになったらいいなと思います。

ひらがな書いてたらゲシュタルト崩壊

ひらがなの書き方を実演していたのですが
改めてみるとひらがなってなかなか複雑な形をしている。
とくに「な」行。
「な」とか3パーツに分かれてるし、
「ぬ」も、なんかごちゃごちゃして見ながら書こうとすると
どこから書いたらいいか分からないようだ。
自分が小学生のとき、薄いグレーの線をなぞって字を書く宿題を
やっていたのを思いだした。
アルファベットってシンプルだなぁとしみじみ。

サ行とタ行は似ている?!

「つくえ」の「つ」を書いてもらいたかったのだが、
耳元で発音しても、「つ」と「す」が同じように聞こえるようだ。
私は「サ行」と「タ行」で見た目上、分かれているので
両者が似ている可能性について考えたことはなかったが、
「つ=tsu」→最初の「t」が抜けると「su」に聞こえるのかもしれない。

縦書き+右→左は特殊、ラ行はL?R?

私があいうえおの見本を書くとき、縦に書くのだが、
生徒さんはノートに、自然と横書きで書いている。
そして、私は「あいうえお」の左隣に「かきくけこ」と書いていくのだが、
生徒さんは下へ進んでいき、
書ききれななくなるとページは右に移っていくのである。 
そうだった、ここから違うんだった。
あと、ラ行の発音をしたとき、生徒さんが咄嗟に「La」とメモをした。
「らりるれろ」の「ら」は確かに「La」かもしれない。
自分も中国語を勉強しているとき、
「日本人(ribenren)」とか「肉(rou)」とかRの発音が全然できなくて
何回も直されたし、練習した。
ローマ字表記では、何も考えずにラ行=「R」としてしまうけど
「L」と「R」を明確に分けている人からしたら、
どっちに聞こえるのだろうか?

ネパール人のお名前

早速、練習したカタカナで名前を書いてみようとしたのですが、
ネパール人の彼は3単語でお名前が構成されている。
長いので、名簿などに書くときは真ん中だけ書いており、
真ん中がファーストネームだと本人は言う。
ネットで見ると「名前+ミドルネーム+苗字」の順番のようなのだが。。
国が違えば、名前の順番すら違う可能性が普通にあるというのが面白い。
ネパール語についてもっと知りたくなった。

活用むずかしい

初級グループの中では、日本語レベルが高いZさん。
読み書きはできるが、話す練習をしたいという。
そのZさんと話して気がついたのは、動詞の活用が苦手そうだということ。
「働く」という単語でも、現在働いている場所について話すなら
「働きます」でなく「働いています」。
途中まで文章を作って話し始めるが、動詞の形で悩んで止まってしまう。
私たちは学校で一応、か行変格活用だのなんだのと習ったが
考えて変形させているわけではないので、やはりいろいろな表現に触れて
自然と適切なかたちが出てくるようにするのがよいのだろう。
これを英語で考えると一部の例外はあっても
基本的には「ing」や「ed」をつければ時制を示せるし、
単語自体は変化しないので親切である。
逆に規則的に考えられるからこそ、頭で考えて話せなくなる面もあるし、
英語もやりとりの中で自然な表現をそのまま覚える感じがいいのかもと
自分の英語学習のヒントにもなった出来事であった。

目の前で発音しても「つ」と「す」は似ているらしい


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