見出し画像

独り言

私はよく独り言を呟いてしまいます。

家の中でも、誰かといるときでも、基本的にどんなときでも独り言が発生する可能性はあります。誰かの前ではなるべく独り言を言わないように気を付けていて、口を手で防御したり、独り言が出てしまったときもなるべく小さな声で済ませるようにしたりしています。それでもどうしても口をついて出てしまいます。逆に、一人の空間になった瞬間にその防御は剥がれ落ち、いくらでも一人で会話をしています。自分の部屋が好きなのはそういうところがあるからかもしれません。

この前は知り合いから「一人暮らししてて話すことある?」と聞かれて一瞬動揺してしまいました。その人は友達と会話したりするか、ということを聞きたかったみたいなのですが、私は瞬時に独り言のことを言われたのかと思って焦りました。なんせ植物や飼っているカエルにも言葉を投げているくらいの変態ですから。

この前はトイレで用を足しているときに独り言が出てしまいました。小さな声で言ったつもりでしたが、個室に人の気配があったので、聞かれているか少し心配になって、同じような声量、イントネーション、勢いでさっきの独り言を再現することでこれくらいなら聞こえてないよな、というのを確かめました。そんなことするなら独り言をなくすようにすればいいのにと思うかもしれませんが、それでも独り言は自分の意志とは別に口から発されてしまうのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?