あいさつしていたらチームの雰囲気が変わったという話
これは、入社何年目かのお話です。下記の話よりずっと前の話。
まあこういう人間関係の基本って割と大事ですよ、という話です。
というか、ちょっとしたことでこんな組織になっちゃう、という話かも。
はじめての異動
当時の私はまだ新人モードで、情シスでいろいろな無茶ぶりにあいながら楽しく働いていたのですが、しばらくして異動になります。
社内セミナーの講師に立候補したり…
いきなり導入した機械の翻訳をさせられたり。。。それなりに楽しかったんですけどね。
異動先は、誰も口を利かない部署
最初に上長になる人にあいさつに行ったときにはあまり違和感は感じませんでしたが、次々に洗礼を浴びることになります。
なんだこりゃ…?
言葉が足りない上司
今になってわかるのですが、原因はこれ。
上司と部下の仲が悪すぎ。というか、距離がありすぎ。
上司は今になって思っても、先進的で優秀な方。新しいツール導入を提案して、全体の仕事を効率化してしまったりと素晴らしい方だったのですが、部下との仲をよくする努力ができていなかった。
異動したらすぐ、レギュラーで必要な処理実行の仕方を教えてもらったのですが、翌日出社したらメールがきていまして、
箇条書きでA4 1枚くらいの分量があったと思います。
まだ、上司以外の人とはちゃんと紹介もしてもらってないんですけど、入社2年目の女子をここで放置です???マジです???
昨日、あなた何も説明してなかったですよね…?
相談することをあきらめている部下
さらに、あとから状況がわかると部下側にも問題があり、、、
こんな布陣。とくに最初の人が強烈で、なんというか、デスクワーク的ないことは何一つできないイメージ(偏差値はめっちゃ高い)。
要は、上の2人は話が通じず、最後の1人とは仕事へのスタンスとして根本的に意見が合わないので、上司もしゃべってなかったと。
関係、壊滅的。
とりあえず言われたことをやって、でも仕事そのものがあんまりなくて(のんびりやってやっとこさ定時を迎えるレベル)、コツコツと勉強などもしていたのですが、やはり周囲にも相談したいし。
そもそも、誰も何も口を利かないという状況に耐えきれなくなってきました。マジで胃が痛くなって「会社行きたくない」となっちゃった。
空気を読まずにあいさつすることにした
部署の空気が悪くなるとやる気も下がるというもので。なんだかくさくさしちゃう。うん、これはよくないな。
といっても新人にできることはあまりないので、毎朝皆さんにできるだけ笑顔で「おはようございます!」とあいさつすることにしました。
出社時も、人が来た時も、あいさつ。
返事しなくても笑顔で挨拶。コレハニンゲンノキホンノハズ。
ちなみに当時は独り暮らしだったのですが、会社でも家でも一言も口を利かないというのはなかなかにつらいものがあります。
そもそも、隣の島の人たちは普通に挨拶してるじゃん。うちだけじゃん。こんなの。
引きこもりとか向いてないな、私。
パートさんが変わった
最初に変わったのはパートさんでした。こちらから挨拶すると普通に返してくださり、数日したある日「あなたの挨拶は気持ちがいいわね!気分がよくなるわ」と、朝、声をかけられます。
それから毎日短い会話をするようになりました。そこから、何をしているのか、どういったところで困っているのかといった話を聞いたのですがこれがその後役立つことになります。
中堅社員さんが変わった
次に中堅社員さん。毎日小さな声であいさつするようになり、その人の仕事も少し手伝うようになって、会話をするようになります。
そのうち、私以外の社員の方同士でも、会話が生まれるようになってきました。少しずつ、普通の会社っぽくなってきた。
まあ、もともと皆さん普通に仕事をされていたのですけど、上司がぶっきらぼうで口を利かないもんで委縮して影響されちゃった。で、ちょっと改善提案すると「わかってない」とか急に怒られたりするので、何も言わなくなったという。
仕事はコミュニケーションで育つもの
今になって思うのはこれです。やっぱり会話って割と大事。雑談まで行く前の人としてのコミュニケーションさえもないチームは、個の力が高くてもあまりうまくいきません。
お互いのやっていることの見える化って大事ですし、人に突っ込みを受けて気づくことってたくさんありますからね。
コミュニケーションばかり重視するような人も困りますけどね。。。
こういう「あたりまえのこと」って軽視されがちですが、大事なことだと思うんですよね。
そして社会に出ると意外に教えてくれる人が少ない部分でもある。
やはりチームビルディングって「信頼関係」が大事だと思うんですよねえ。
おしまい。
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