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情シスとプロジェクトの難しさについて

事業会社のコーポレートSEなどをやっていると、いろいろな案件が舞い込んでくるもので。。。

いわゆる地雷案件の難しさ

 以前、こんな記事を書きましたが、こういった案件について「待ち」でよいかというとそういうわけじゃないのが難しい。

 ぶっちゃけ、何も決まっていないわけですよ。そんななかで費用感とか、概算の工数的なものとか納期とかを出せるわけがないので、こちらからいくつか質問して、ボリュームが出せるようなところにもっていくわけです。
 でないと「情シスに相談中です」なんて報告されて「どうなってる(怒)」なんていわれちゃいますからね。

予算がはっきりしない件の難しさ

 いわゆる「かけられる予算」ってあるわけです。それを聞かないとえらいことになります。ここで気を付けなければいけないのが、各担当部門と予算管理部門との意識のズレ。

 「上司から、これはやらなければいけない件なのだから一定のお金は出せると聞いています!」なんていわれたときには要注意ですね。この「一定のお金」の定義が人によってまちまちだから。

 以前予算を聞いたら「10万円くらいで何とかなりませんかね?」なんていわれたときにはがっくりきたものですが「やっぱり難しいですかね?であれば、もう数万くらいは課長に行って何とか。。。」なんていわれたときにはもう、ぶん殴りたくなるわけです(やりませんけど)。

 でも、事業会社だと、ふだん数万円くらいのお金しかさわらないで「一万円超える?高い!」なんて言っている世界もあるわけで、相応に世間知らずさんは存在していると思ったほうがよい。あとは、そういった人にできるだけ余計なリソースを取られないような進め方を考えるしかありません。

 あと、具体検討しないで部下へのリップサービスで言っている場合なんかもありますし。

技術的な難度以外の要素がある場合には、マネージャーが解決する

 以前こんなの書きましたが、一日の多くはこういった「地雷案件」と「障害対応の初期振り分け」に忙殺されております。
 このあたりが瞬殺でさばけるようになるかが、情シスマネージャーとしての腕の見せどころな気もする。

 無茶ぶりされて、チームを組んで予算を立ててなんとかこなして。。。ゲームみたいに考えていますが、これを楽しめるかどうかがコーポレートSEに向いているかどうかの境界線な気がします。

しかし、ユーザ部門の側に立ってみると、システム開発って制約事項が多かったり感覚がつかめなかったりでやりづらいのはわかる。こんな本を見つけたので、今度ステークホルダー的な人にすすめてみようかな。

そもそもこういった「SEの基本」的なもののイメージがつかめない人は、このあたりから始めてみるのがよいかも。

あとは、こういう「掟」みたいなところをどうやって「必要なんだ」にもっていけるかですねえ。。。「画面?要求だけ出すから適当に作っといてよ」なんていう案件はもめる。もう、延々ともめる。

 ちなみにもめたときにこうすればよいといったhowtoは必ずあるので、わかっていればわりと対応できます。
 問題なのは、外部のSIerじゃないから、法律が通用しないことですな。

おしまい。

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