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情シスあるあるの困ったちゃん案件たちとその対応その②

 以前、こんな記事を書きましたが、情シスにもってこられがちな「なんだこりゃ?」と思う案件と対応についてです。

やらないことが最初から決まっている件

 これは残念ながらあるあるです。見積依頼時にやらないことが決まっている件。納期が全然足りないとか、予算が足りないとか、やれたとしてもユーザ部門側でリソースがなくて担当者を立てられないとか。

 ひどいのになると「できるだけ情シス側の都合でNGっていうことにしたいんで、できるだけ高く出すか、無理って言ってもらえるとありがたい」なんて言ってくる話もあったりします。言いませんよそんなの。

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 こういう「最初からやらないけど参考として数値だけほしい」「情シスに相談したという歴だけつくりたい」みたいな件は、基本は見積は出しません。担当者も決めません。時間もリソースももったいないので。
 費用感とか、概算の工数的なものとか納期とか、そういったおおまかな情報を参考として提供してオシマイ。

窓口不在で進めようとする

 トップダウン的な案件で、課長や部長が受注してきたはいいけれど現場の合意が得られず、文句を言われるのもいやだからコントロールを情シスに全部やらせようとするという件ってありませんか?

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「窓口はどなたですか?」
「案件によってやる人が変わるので、何をすればよいの言ってください。そこで調整しますから」
「…全体進行管理はどうするんですか?」
情シスからどうすればいいのか私に言ってくださいよ。そのとおりにやりますから」
「…担当者を立ててください。主任さんには話通ってます?」
「いや、話したら怒られちゃったんで、個別に担当に声をかけてやろうかなって」
「(だめだこりゃ…)」

 こんな状況でうまくいくはずがありませんので、遅くとも運用に入るときに窓口を立ててもらいます。立ててもらわなければ運用自体請け負わないくらいの勢いです。
 これをしっかりしておかないと、運用に入ったら誰もコントロールしない永久機関になって、サービスは廃止されているのに運用だけが続いているとか、そういう事例があるから。

音信不通な件

 見積を要求してきて、確認事項を投げると音信不通になって幾星霜…みたいな案件ってありませんか。弊社は割とある。

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 何とかつかまえると「いやー悪い悪い、この案件なくなったんだわ」とか「まだしばらくかかるから気にしなくていいよ」とか。
 さんざん待たせたうえに「あの件、どうなってたんだっけ?」とか、「悪いね、で、とにかく急ぐから今週には費用感もらえる?」なんて言われると、どうしてくれようかと思います。

 私の場合、しばらく音信不通になったら、全体のリーダーに「どうなっているの?」ということをそっと聞きます。ずるずる延ばされるようなら期限を切って「この日までに連絡もらえないと対応できないからよろしく」と伝えてしまいます。だいたいこれで急に動くか「間に合わないから取り下げる」となります。

あやしそうな件を見分けるのもマネージャーの役目

 まとめとしてはこのように思っています。あやしそうな件をそのまま現場に持ち込むとリソースだけが割かれているので、現場側でもたない。持ち込ませないの原則です。

 こういったものは止めてしまって私の方で適当に回答したり、リマインドだけを引き受けるといったことをやりますが、まじめに対応しすぎるとストレスがたまるので、肩の力を抜いていくことも必要だと思っています。









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