システムの都合だけでものごとを押し付けるような改革は大体失敗するという話

 入社以来ずっと新規事業やらBPRやらDXやらといったものに携わっています。いわゆる「DX屋」さんではありませんが、いろいろ整理したり、仕組みを変えていくのが好きみたい。

 しかしそのなかではずいぶん荒波に揉まれてきました。

トップダウンなのか、ボトムアップなのか?

 なんというか、社風や業界によってこれ、結構違うと思うのですよ。そして、トップダウンのように見えて、トップだけが非常に強くて中間のマネジメント層が弱くて現場がトップの意向を踏まえて動いているなんて組織も結構あるような気がしています。

 こういうのはマネジメント層が機能しないのでとてもやっかい。

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システムが前に出すぎるとうまくいかない

 DXのカギはデータ活用ということはよく言われています。確かにそうだなと思いますが、システムだけではできないんですよね。これ。

 データ活用を収集するには、本来ニーズが必要です。でも、上手に推進しないとうまくいかないことが多い。

・何ができるかわからないから要望が出せない
・まず何ができるのかを示してほしい、それから考える。
・データだけもらっても扱い方がわからない

ツールだけ導入して全然使われなくてほしいデータ出力はSE作業で都度依頼して出しているとか、なんということ…!

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まずツール導入から始めよ?いやいや。

 トップの指示でツールをまず導入しろ、それをユーザにも普及させろとかそんなミッションもあります。たとえばSalesforce。
 しかしですねえ。こういったツールも大体前提はあって、①ユーザがデータ構造を理解する、②使用者がデータを入力する といった、ユーザの組織的・主体的な行動が必要です。

 システムがすべてを支えるとか、嫌われるだけですから!使われないツールが増えるだけ。

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以前、こんな記事書いたことありますが、失敗したものの後始末って割と大変なんです。。。!

ユーザのマネジメント層を巻き込むのが肝

 最終的にいきついているのがここです。マネジメント層がやる気になってくれないとだめ。やる気だけでもダメで、自分から動いてくれる人じゃないと難しい。

しかし、いわゆる「ITに明るい人材」はどこでも足りないという事実…!

普段からユーザが共感できる課題を拾っておく

 そこで、最近気を付けているのはここです。ユーザが共感できる課題を拾っておいて、それを解決できるような実現の仕方をイメージすると、ユーザとの距離がぐっと近くなります。

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 システムの自動化なんかもそうですね。「私たちのやってほしいことじゃなーい!」なんていわれると、なかなか協力を得るのはムズカシイ。

あとは「言われたからやる」感を出さないということですね。絶対言わないほうが良い言葉というのがあって「私もいらないと思いますが上司から言われて」なんてやつ。

 そんな他人ごと感満載の人に、人はついてきません…!

ということで、いろいろ思うところはありますが、

ユーザとは仲良くやっていきたいと思うのです。

そもそもDXってなんだ?という話から向き合っていかなければいけません。これは、KindleUnlimitedだと無料で読めます(2021年12月3日現在)

DX担当、必要だと思うのですが、その人だけに負荷がかかるというのもなかなかストレスフルなポジションではないかと。

これもKindleUnlimitedだと無料で読めます(2021年12月3日現在)。大企業の例とか見ても「無理」って思っちゃいますからねえ。。。

おしまい。







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