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年上の部下の扱い方について

めちゃめちゃ苦労してました

 情シスのマネージャー一年生時代、めちゃめちゃ苦労いたしました。最初の部下の布陣は40代~60代という布陣。

 一人だけ同世代で、あと全員年上で、生え抜きの情シス。

 なめられないはずがない。。。!

チーム運営としてどうしようっていうレベルじゃないの。
そもそものコミュニケーションがとりづらいおじさんとかいるの。

コミュニケーションが成立しない…!

 まずショックを受けたのはここですね。上司になって、「よろしくお願いしますね」ということを一人ずつやったんですけど(あいさつなんて来やしない(´;ω;`))一番めんどくさいおじさんがいましてですねえ。

 返事がそもそも帰ってこないの。
 さらに話しかけても「ういす」しか言わないの。
 こんなのどうしろと。

まずは関係性を構築しよう

 まず私が行ったのがこれです。仕事的に、こういった人に新しい仕事を振るなんてことはまああまりないので、最初のうちはまずあまり話しかけませんでした。

 そのうえで、考課の面談で、少しずつ会話を深めていきました。

いろいろ言いたいことはあるけど
どうせ言っても通じないし。。。

 これも、最初のうちは、全然話が成立しなくてですね。「最近どうですか?」なんていってもまー話が成立しないので、仕事の様子を電話やチケットなどから見ていて「〇〇ということがありましたけど、困っていることはありませんか?」とか「〇〇については、うまくいっていますか?」といったように、まず仕事について「話す」ことから始めました。

 やっぱり関係性が構築しないと、そもそもいうこと聞かないですからね。

 すると、最初のうちはろくに話が続かなかったんですけど、少しずつ「ああ、この件は〇〇さんがね」とか「いや、これはあえて××にしたんですよ」みたいな形で自分の考えを話すようになります。

チームの活動に少しずつ巻き込んでみる

 次はここですね。ちょうどこのころ、進捗報告を改善しようとしてました。
 ただこのおじさん「進捗書いて」なんて言っても書かないですからね。まずはほかの人の報告している内容を見せてから、アクションをかけます。

 ちょうど小規模の案件で、手ごろなものがあったのでその人に振り分けて、面談で「この案件では毎週進捗聞くから聞かれたことに答えてね」ということを言ってみました。

 それをきっかけに少しずつ、少しずつ、みんなの中に巻き込んでいきました。

 そんなこんなでいろいろありましたが、今は面談や進捗会議などではある程度普通に話ができるようになっています。

会話を続けていくなかで見えてきたもの

 そんなこんなでやり取りをしていくなかで、気づいたこと、言われたことをまとめていくと、こんな感じです。

 いやー困りますねー。

・話が通じていない…そもそも誤解したり、会議で話していることをまったく理解できていないことが意外に多いんです。
・わからないところを聞けない…プライド高いから、わからないことを聞けないんです。
・困っているから怒る…これ理解しづらいんですけど、わからないからイライラして相手にあたるんです。
・わからないからやらない…反発してやらないという側面もあるんですけど、それって実は言い訳で、できないんですよ。

 しかしまあ、理由というか、裏にある「気持ち」や「困っていること」がわかると大したことはないんですよね。あとは目を離さないようにして、大事なことは個別にやり取りするようにしてます。

 ちなみにこういった人への言い方というのもありましてですね。「報告しろ」だと何言っていいのかわからないんですよ。「〇〇については、××の確認をしましたか?次は何をしますか?」これくらい具体でないと伝わりません。さらにこれも気を付けないと「当たり前だろ、バカにすんのか」みたいになっちゃうので、落としているであろうことを確認していく感じで。

 いやー手がかかります。

 こういった部分は、若いリーダーさんには向いていないなと思います。30代のリーダーさんだと苦労するでしょうね。

 まあしかし、以前と違ってDX推進なぞしなければいけませんからね。リーダーも若返っているんですよ。

マネジメントを工夫すると、大きな成果を上げてくれることもある

 まあしかし、これからはどんどん高齢化していきます。50代で転職する方も増えてきましたから、こちらもスキルを上げていかないといけません。

 しかし、こういうことをやっていると、中高年の転職が厳しいっていうのもわかりますね。

 とくにプライドの高い方はやりづらい(´;ω;`)。

 あとは、「取り回し方」で、やることをちゃんと理解して、適切なフォローができれば、若い人より経験もあるし、大きな成果を上げてくれることもあります。

 今はいろいろな本も出ていますからね。参考にしていただければよいかなと。

 あとは、具体の話し方としては、この本をずいぶん参考にさせていただきました。実際、年上の部下のケースなんかも載っていて、そのまま使えます。

 いろいろと大変なことはありますが、あきらめずに頑張っていきたいと思います。

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