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進捗報告を改善してみた

 今年に入ってから、少しずつマネジメントのやり方を変えてきています。

今まで…主任がベンダ報告を共有、各メンバーと認識齟齬がないか確認する
現在 …各メンバーの進捗報告FMTを用意して、各自で進捗を書かせてベン ダ報告とつきあわせながら確認する

 これまでは、各メンバーに運用保守はまかせっきりな部分が多く、聞いてもまともに報告が上がってこないのでこちらが発信していたのですが、話を聞きながら少しずつ内容を整備をしていって「はい、次からは自分たちで報告してね」と、担当者を振り分けてやってもらっています。

 まあ、昔ながらの人でできない人はいるので、そういった人は目をつぶって勝手にフォローするっていうパターンです。

相談や困っていることが明確になってきた

 一番大きなメリットがこれ。報告を見るときに必ず「課題はありますか?」とか聞かれるので、自分で状況を記載して報告するようになってきました。そのうえで各主任と「で、これどうしようか?」とか、他メンバーと「あれ、それ違うんじゃない?」みたいなやり取りをするようなパターンが生まれてきたので、様子も見えやすくなって、コミュニケーションも活発になってきました。

周囲を見て成長意欲が生まれてきた

 どうしてもキャリアによるスキル差はあるので、人によっては目をつぶっているのですが、他の人の報告を見て真似しようと思うみたいで、少しずつ報告内容がしっかりしてきたメンバーもいます。少しずつ、ですが。

進捗会議ベースでものごとが進むようになってきた

 進捗定例では、バックログのチケット状況(期限切れなどがないか)も確認するようにしていますが、このチェックをするときに各担当がフォローするので、週次でチケット更新があると、様子が見えやすくなってきました。
(ダッシュボードで管理できるチケット・プロジェクト数ではないので、チケットが動くとわかりやすい)

 これと、週次の進捗報告で、動いていない件の状況が見えやすくなりました。「じゃあこれ、〇月になったら私からアラートをあげます」みたいな感じで、事前に動き方も決めておけます。

今までのマネージメント

 これを見ると「え?当り前じゃないですか?」みたいな方もいらっしゃるかもしれませんが、ずっと一人の方が開発進捗すべてを握っていたので、その人が全部フォローできていたんですよね。その人の定年や、主要機能を長年握っていた方の退職が続いたりして「この人に聞けば全部わかる」から「見える化する」方に倒していこうかな、と思った次第。アウトソーシング先のベンダーとのやり取りとも連携させて、双方の進捗定例の結果を受け渡すようになってきているので、問題が見えやすくなって解決策も取りやすくなりました。

 ちなみに、この状況までもっていくのに
・ベンダの進捗報告に参加して進捗スケジュールを週次で更新させる
・ベンダ進捗報告を進捗定例で共有するようにする
・チームの進捗定例でベンダ進捗報告の確認を始める
・進捗定例に内部の進捗報告項目を追加
 というプロセスを経てきました。ここまでくるのに約3年。時間がかかりましたが、もっとメスを入れていきたいと思っています。

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