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「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」が面白かったんだけど・・・という話

 本日5月4日は「名探偵コナン」の工藤新一/江戸川コナンの誕生日です。おめでとうございます。

 昨日は、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を観てきました。
 昨日は祝日。自分が観た郡山テアトルは、毎週金曜日にレディースディというのをやっているので、特に女性の観客が多かったです。
 郡山テアトルでは、大きなスクリーン2つを使って上映していたんですよね。それでもけっこう列ができていました。皆さん「名探偵コナン」が好きですね。

 劇場版の名探偵コナンを劇場で観るのは、はじめての経験。もちろん、劇場版は、レンタルやサブスクでおおかた観ていますが、熱心なコナンファンではないです。

 今回の劇場版は、27作目。1996年にTVシリーズがはじまり、正直、こんなに続くとは思わなかったです。

 今回、観に行った理由が二つあります。
 一つは、コナンの映画ドンドン興行収入があがっていて、今回早くも100億円を突破。そんなに面白い作品なんだろうか、と思ったこと。

 もう一つは、とある噂を聴いてほんとかいな、と思ったので。
 この映画の話を進めるのに、ネタバレなしでは、話ができないです。ごめんなさい。今回、ネタバレありで進めます。申し訳ないです。

 とある噂というのは、鬼丸がこの映画に登場するというもの。

 鬼丸というのは、青山剛昌さんの「名探偵コナン」の前にヒットしたマンガ「YAIBA」(1988~1993)のキャラクター。そのマンガの主人公のライバル、鬼丸猛のこと。
 自分、「YAIBA」が大好きなマンガだったので、この作品をうまくアニメ化したら「ドラゴンボール」を超えるかもと当時、期待していたんです。ところが、アニメ化された「剣勇伝説YAIBA」(1993年)がなんかパッとしなかった。マンガでは生き生きとしていたキャラが、アニメにしたら魅力がなくなっていたんです。

 あぁ残念、と思っていた頃に、連載がはじまったのが「名探偵コナン」。
 連載が始まった頃は、なんでコナンというカタカナの名前を使うんだよう、宮崎駿監督の「未来少年コナン」とかぶるでしょ、と不満。アーノルド・シュワルツェネッガーの「コナン」という映画もあるし、とブツクサ言っていました。
 なにより、少年マガジンで「金田一少年の事件簿」が人気が出ているからって、なんで「YAIBA」の青山剛昌さんに殺人事件のある推理モノを作らせるの、と思っていました。

 そして始まったマンガを読んだら・・・、おもしろいじゃん。
 1996年にアニメ化になったときは、「YAIBA」があったので、どうかあのようにならないようにと願っていたら・・・、お!、なかなかいいじゃん。
 それがこんなに続くとはびっくりです。

 特にこの劇場版アニメは、年々、興行収入が増え、昨年の作品が136億円を突破。
 今回、それを上回る速度らしく、どこまで増えるのか、とても気になるところです。

 この「名探偵コナン」に、同じ作者の「まじっく快斗」すなわち怪盗キッドの物語が取り込ませたときは、うまいな~と思っていました。
探偵といえばライバルに怪盗はつきもの。かつて別なマンガとして描いていた作品の怪盗をライバルとして出すなんて面白い。

 しかしそれで困ったことがおきました。
 コナンの工藤新一と「まじっく快斗」の黒羽快斗の顔が似すぎている。同じ作者が描く主人公、似るのはよくあること。仕方ないなと思っていたら。

 今回の映画では、なぜ二人が似ているのかという謎が明らかになります。
 なるほど。これでみんな満足感するのね。
 でも、結局、本人たちは知らないままですけどね。

 青山剛昌さんのキャラには、もうひとり工藤新一に似た人物がいたんですね。「YAIBA」のマンガの後半に登場する沖田総司。

 原作のコナンには、たびたびYAIBAをもじった仮面ヤイバーというのが登場していたので、そんなお遊びで沖田をたぶん出したと思うんです。原作の剣道の大会に出したと思ったら、その後も数回、登場させていたらしく、今回の映画で重要なキャラとして登場してきていました。

 その沖田が「なんか、強そうなのがいたから連れてきた」と連れてきたのが鬼丸でした。
 え、そんな出し方、なんか拍子抜け。
 でも、本当に出てきたワーイ!と喜びました、喜びました、けれど、ん? なんか変。これでいいのか?

 自分は「YAIBA」知っているからいいけど、「YAIBA」知らない人からしたら、とつぜん知らない人が助太刀に出てきたって話になるんだけど、これで物語いいの?

 このアニメ、映画としてはどうなんだろう。
 観終わった時はたしかに面白かったけど、冷静になってみたら、ストーリー的におかしいところいろいろ多くない?

 今回、似た顔の登場人物が多すぎて、コナンの映画を見る人に不親切じゃない?

 服部平次を好きなご令嬢が北海道をあちこち見てまわり、ヘリコプターから爆弾落としていたけど、これって話的に変じゃない?

 母親を爆撃で亡くした人物、それで戦争を嫌うならわかるけど、なんでその人物が、セスナ機に巨大な爆弾積んでいるの? その爆弾で何しようと思ったの?

 阿笠博士、新幹線できたけど、あの気球どっから用意したの?

 考えるといろいろ疑問が湧いてきました。いろいろと不親切な部分、多すぎる。

 というわけで、今回は「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」を観たら面白かったんだけど、冷静になったらいろいろ不親切ということに気づいたという話でした。
 まあ、タイトルの「五稜星」で「みちしるべ」と読めというのが、一番の不親切ですけどね。

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