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Netflixの実写版「シティーハンター」がなかなか良かった話

 ラストに「Get Wild」が流れてきて、これだよ、と思いました。

 黒板の掲示板にXYZ、やはりやってくれました。
 今は、駅に掲示板がない時代だけど、「シティーハンター」だから掲示板は欲しいですよね。
 しかし時代は現代日本。全員スマホは持っているし、トー横もあるし、コスプレ大会がある時代。
 そこらへん、なんかバランスがおかしいといえばおかしいけど、元々の原作でも、警官でもない人が、大勢、銃を持ち歩いている世界ですもんね。事件解決のためにとはいえ、大勢の人を撃ち殺しても、捕まっていない世界だし。

 実写化というと、どうしても、原作とアニメと、どこらへんまで近づけているのか。そこが非常に気になるわけです。
 実写としては、ジャッキー・チェン版は論外としても、フランス版が出来が良かったので、どこまで実写化するかが気になっていたんです。が、かなり頑張っているんじゃないかと。

 しかし、原作も最初はハードでやっていて、それで人気が出ないというので、コメディタッチに変えてもっこりで人気だったわけです。絵柄も微妙にちがっていますよね。
 そんなわけで、いつのシティーハンターが好きかで、この実写化の期待もいろいろと変わってくるわけです。

 自分は、ちょっと沈黙が生じたときにカラスやトンボがとんだり、香がなぞの100tハンマーを出しておいかけまわしたり、冴羽獠の股間のもっこりが出ているあたりが好きなんですよね。マンガの真ん中前半あたりかな。
 100tと書いたハンマーも、股間のもっこりも出てこないので、今回のは、あんまり神作品という気にはならなかったです。どちらかというと、フランス版の方が自分の好みでした。

 ですけど、前半と後半のハードなところとかが好きな人には、今回の作品、良い作品なのかもしれません。
 細かいことを言えば、いろいろと違和感はあるんです。
 冴羽獠って、女性がいれば素っ裸になるけど、みんなの前でもっこりしょーとすっぱだかになって踊るかというと、どーかなぁとか。
 コルトパイソン357マグナム以外の銃器も、あんなに種類を持っていたかなぁとか。
 今回の話、原作のエンジェルダストに絡んでいるのに、それに気づいていないように見えるセリフなのはなぜなんだろうかなぁとか。
 いろいろと小さな違和感はあるけれど、冴羽獠のコスプレに見えない鈴木亮平さんはすごいです。あの鈴木さんをみるだけでも価値がありました。
 牧村香役の森田望智さんは、たしかに香っぽいけど、ちょっと女性っぽい気がしました。もっとボーイッシュな男の子と間違われるようなエピソードがあってもいいかなと。
 冴子役の木村文乃さんもかなり寄せていたけど、もうちょっと背の高さとか、いろいろとボリュームが欲しかったかな、と。
 特撮ファンとしては、「ゴーバスターズ」のエスケイプの水崎綾女さんが出ていたのがうれしかったです。もうすこし活躍してほしかったです。
 尺的に難しかっただろうけど、海坊主は、出てほしかったですね。
 この作品が大人気になり、ぜひ続編を期待したいですね。

Filmarksに、書いたものとほぼ同じです。https://filmarks.com/movies/107217/reviews/173827054

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