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青春18きっぷ1枚で行く日本縦断旅0日目

これは2022年4月にpyocopelが青春18きっぷ1枚で稚内から枕崎まで旅した記録の0日目です.これがどういう旅なのかの概要はこちらの旅程編をご覧いただければと思います.

この0日目は18きっぷの旅が始まる前日,東京から稚内わっかないへ向かい,宗谷岬や稚内市街を観光したりしたただの旅行の日です.

出発

4月3日,東京は雨模様でした.強い雨ではないとはいえ,パラパラと降る雨がうざったらしかったのを覚えています.そんな中で電車で羽田空港まで行きました.乗る便は羽田と稚内を結ぶANA571,羽田を10時45分に出発して稚内に12時35分に到着する便です.

保安検査等も終わり搭乗口へ移動するのですが,搭乗口はサテライトにある48番ゲート.サテライトへ移動するバスに乗り,サテライトの2階へ移動するとそこにはこれから乗る飛行機がありました.

羽田のサテライトから見たANA571便

そこまで人の乗っていない飛行機は稚内に向けて飛び立ち,雲の上へ.曇天と言えど,雲の上は晴れ.下には一面の雲海が広がっていました.

機内から見る雲海

しばらく空の海を楽しんでいると,次第に雲がなくなり,眼下には奥羽山脈が見えてきました.流石に飛行機は陸を移動する乗り物と比較にならないほど早くあっという間に苫小牧とまこまいの付近から北海道へ上陸.この日の天気は北日本は晴れで,空の上から北海道の大地を見ることができました.

機内から見た北海道の大地

想定はしていましたが,まさか新千歳の付近で雪の積もる大地を見れるとは思っていませんでした.やはり北海道,本州の関西や関東などとは気候が全然違うことをこの時点で思い知らされます.

そうこうしているうちに稚内空港に着きました.降り立ったら稚内空港から自動車学校前という天北宗谷岬線のバス停まで歩いて行ってそこから宗谷岬まで向かう計画でした.飛行機到着が12時35分,バスの出発が13時41分.歩いて30分程度の距離だったのでのんびりと稚内の空気を楽しみます.

稚内空港
北海道ならではの一直線にのびる道路

のんびりと歩けど走るのは車しかいません.歩道はあってもまあ歩かないんでしょうね…….この日の稚内の気温は7度.ただ稚内の風は強く,本州の冬の風が強い日と似たような感じでした.ただし,空気はおいしい.


宗谷岬

だいたい13時20分くらいに自動車学校前のバス停には着きました.海沿いでカモメっぽい鳥が飛び,北を見ると丘の上に風力発電の風車が回っていたりとあまり自分が見たことないような景色が広がっていました.バスが来たのは13時41分を少し過ぎたくらいのときで,整理券を取ってバス車内へ.だいたい30分程度ゆられて宗谷岬に到着しました.時刻は14時10分くらい.

日本最北端の地

帰りのバスは14時55分.これが稚内市内へ向かう最後の便です.観光に使える時間は40分程度,大急ぎで宗谷岬周辺を回ります.先ず向かったのは日本最北端の神社,宗谷岬神社.

宗谷岬神社

お参りを済ませて後ろを見ると日本最北端到達証明書の文字が見えたので,流氷館のある土産物屋に直行して日本最北端到達証明書をいただきました.ついでに入館無料とあったので流氷館にも入りましたが,入ると中はひんやりしてて大阪のエキスポランドにあった-30度の世界に入った時を思い出しました.

流氷館

流氷館を見終えたらすぐさま丘の上へ.丘の上には大岬旧海軍望楼や平和の碑,祈りの塔などがありました.祈りの塔の周りにはアルメリア花壇がありもう少し遅い時期だったら綺麗に咲いていたのかなという感じでした.

大岬旧海軍望楼
平和の碑
祈りの塔

流石に時間が危なそうなので一度丘を降り,バス停の方に向かうことにしました.このとき時間は14時30分くらい.お昼ご飯を食べていなかったので下の最北端の食堂でホタテラーメンをいただきました.あっさりしてて美味しいのは言うまでもなく,ホタテがものすごく大きくてビックリしました.

ホタテラーメン

このとき食堂の人とお話をしたのですが,宗谷岬のあたりは年がら年中風が強く吹いているとのことでした.自分はいつも帽子をつけてるのですが,この帽子が飛ばされそうでずっと抑えながら歩いていました.もし宗谷岬に行かれる際は風で飛んでいきそうなものはカバンの中へなおして観光するのが良いと思います.


稚内市街

無事バスが来るまでに食べ終えて稚内市内へ向かうバスに乗り込みました.このまま稚内駅まで向かっても良かったのですが,途中御朱印のいただける最北端の神社である北門ほくもん神社の前を通るということだったので「神社前」で下車.石段を登って北門神社へ向かいます.

人間慣れしてそうなエゾシカ

石段を登ったら目の前にエゾシカがいらっしゃって,自分もエゾシカもビックリしてしまいました.エゾシカはこちらを警戒しつつも危害を加えてきそうな様子は全くなく,「ああ,なんやまた人間か」と思ってそうな感じでした.大人しいエゾシカを横目に北門神社に参拝です.

北門神社

こちらの神社の御朱印は石段の下にある社務所で書いてくださりました.御朱印をいただいてからはホテルへ向かい荷物を置いてから稚内駅へ.鉄オタとしては一度は行ってみたい日本最北端の線路を見に行きました.

稚内駅と日本最北端の線路

稚内駅でいろいろ写真を撮ってから駅内にあるお土産屋さんでソフトクリームとポテラーナ-BAR-ワッカナイをいただきました.ソフトクリームが330円でポテラーナが160円でした.ポテラーナはカラメルをバーナーで焼いてカリカリにしているのですが,中はアイスで冷たくまたいもの美味しい風味が口いっぱいに広がる感じでした.使用しているお芋は「勇知ゆうちいも」という糖度がみかんなどと同程度の甘いお芋.ものすごくおいしいので訪れた際には食べてみると良いと思います.

ソフトクリームとポテラーナ-BAR-ワッカナイ

冷たいものをいただいた後は観光案内所へ.せっかくなのでノシャップ岬にも行きたいなと思ったので行き方を尋ねました.ついでに最北端到達証明書がこちらでもいただけるとのことだったのでいただきました.聞くとこの日は18時ごろに日没で,ノシャップ岬の夕焼けは非常に綺麗とのこと.歩いたら丁度良い時間に着きそうだったので少し寄り道してからノシャップ岬へ歩いて向かうことにしました.


防波堤ドームとノシャップ岬

防波堤ドーム

寄り道といえばこちら防波堤ドーム.地元の人がスケボーの練習をしていました.鉄オタとしてはこちらの防波堤ドームの横にかつては樺太とを結んでいた船に乗る人用の乗降場があり,こちらまで線路が伸びていたんだなと感慨深いものがありました.

C55 49の鉄輪

ここからは40分強歩いてノシャップ岬へ.せっかくなので海岸線沿いを歩いて向かうことにしました.海岸線沿いは非常に風が強く,体感温度は気温よりもより低く感じました.横には鳥たちが舞っており,磯のかおりが非常に強かったです.特に昆布を干しているところは磯のかおりが強く,海沿いの町であることを強く意識させられました.

干されている昆布

稚内の北には利礼の丘という利尻島りしりとう礼文島れぶんとうを見渡せる丘があるのですが,こちらの丘の向こうに太陽は沈んでいきます.丘で太陽が見えなくなったら風が強いのも相まって非常に冷たく,凍えそうな気もしたので少し焦りながらノシャップ岬を目指しました.

北海道で一番高く日本で2番目に高い稚内灯台

赤と白のストライプをした灯台が見えてくるとノシャップ岬はもうすぐそこです.案内によると北海道で一番高く日本でも2番目に高い灯台で,赤と白のストライプに塗られているのは雪の中でも見えやすいようにするためなのだとか.

ノシャップ岬に着いたのは日が落ちる5分前くらい.ギリギリでした.観光客が結構いたりするのかなと思いきや岬にいたのは自分含めて3組程度.自由に写真を撮ることができました.

日が沈む寸前のノシャップ岬からの風景
日が沈んだ後の空のグラデーション

観光協会の方が仰ったように非常にきれいな景色を拝むことができました.

流石に凍えそうだったので帰りはバスを使うことにしました.平日だったらまだ18時過ぎにバスがあったのですが,休日だったので18時40分ごろまでバスはなく,待合所で座って待つことにしました.220円,10分程度で50分近くかけて歩いた道を進む…….公共交通機関の偉大さを感じざるを得ませんでした.


ホテル

この日泊まったホテルは「天然温泉 天北の湯 ドーミーイン稚内」.温泉がついていて5300円くらいで1泊することができました.

ドーミーイン稚内

ドーミーインにこのときはじめて泊まったのですが,リーズナブルな値段で温泉にも入れて,夜は温泉上がりにアイス,朝にはヤクルトを1本飲んでも良く,深夜には夜鳴きそばのサービス.温泉も朝の10時まで入れるので朝風呂ももちろん可能でした.

夜鳴きそば

この日は温泉で疲れを癒して翌日からの限界旅に備えて眠りました.

次の日

翌日はいよいよ18きっぷ旅1日目.そちらのリンクは以下になります.

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