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本日、ウチの店でバイト募集してないかと訪ねてきた人がいた。
正直に、人手は欲しいけども経営的には今自分ひとりで精一杯なのよ、ということをお伝えしてお断りしたんやけども
「何か音楽に関わる仕事がしたい」
ということやったので色々話聞いてみた。

Suchmosの「THE ANYMAL」が好きやと語る22歳は何度か大手レコード店に履歴書出すもうまくいかず、近所にレコード屋があるのを知って飛び込みでやってきたのだそう。
で、周りにはそうした音楽を聴く友達も少ないようでなかなか情報共有もできないそうで。
で、ライブハウスにはほとんど行ったことがない、とのことやったので、例えばいろんなライブハウスのスケジュールとか見てバンド名調べて、今日びYouTubeでもなんでも音源聴けるので聴いてみて、気に入ったのがあったら実際観に行ってみたら同じ趣味の友達できるかもねー!なんてことを言うてみた。
ウチみたいな入りにくい場所に来れるような子やから(笑)それくらいのガッツはあるんちゃうかなーなんて思うたのです。

もちろんそんなことで音楽に関わる仕事、というものにつけるかというと違うとは思うが、それでも「音楽に関わる」ということにもっと距離が近づくんじゃないかなーなんて思うたわけです、かつての俺がそうだったように。
で、とりあえず「S.L.N.M」と「喃語」の音源を聴いてもらった。
帰ってサブスクでさらにチェックして良かったらCD買ってねーと宣伝もしつつ(笑)

その子は22歳で「もうなんか人生終わってるんすよー」なんて言うから、可能性しか無いやん!!と松岡修造的にアツい感じではなく中島らもさんくらいの温度感(笑)で言っておいた。
とはいえ俺も22歳の頃とかそんなこと考えたり言うてたかもしれないし、「もう22歳やん…!」なんて焦りもあったやろうなあ。
今思えばその頃の俺にも可能性がそれこそ有り余ってたはずやねんけども、ことごとく棒に振ってきたんやなー、と。
でもがんがん棒を振ってきたらたまーにコツンと当たるようになってきて、さらにまれにポテンヒットくらい打てるようになってきたのでは無いかと思う。
棒に振る、とはよく言ったもので振る棒があるならどんどん振ったほうがいいんでしょうな。
…なんて思った日でした。
あの子もガンガン棒に振って振って振られまくって、人生って終わらないなーなんて思うてほしいな。

これ出た当時は今までの路線から真逆の方に向いててすげえなあって思ってたな。
「軽」から「重」というか。
確かにこれ好きな22歳って…とは思わなくはない(笑)
でもやから色々話したくなったんやろうなー。

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