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障害者就労支援の疑問 No.2

前回は手帳取得者と手帳未取得者とで就労移行支援事業所で受ける支援に「差」があったとしましたが、不満だけを言いたいわけではないのです。

今回は前回書いた内容の他に感じた違和感と就労移行支援事業所がどんなところだったかを紹介したいと思います。


精神保健福祉手帳がないと就職できない?

就労移行支援事業所に通所していて次に感じた違和感は障害者手帳の取得を勧められたこと。
前回も触れた内容ですが、私が就労移行支援事業所を利用し始めた頃は精神保健福祉手帳を取得できる診断ではありませんでした。

ある日スタッフから手帳取得の意思があるか聞かれたことがあります。
個別支援計画でも、当時の診断や私の気持ちをスタッフは知っているのに再度聞かれたことにとても驚きました。

手帳取得が前提で、取得しないと再就職は難しいと言われているような気持ちになりました。

就労移行支援事業所ってこんな所

障害を持っている方で社会人になる前の訓練や、企業に勤めたもののメンタル不調で退職され社会復帰を目指される方が準備をする事業所です。
データ入力やビジネスマナーなど様々なプログラムが用意されており、最近ではITに特化したプログラムに参加できる事業所もあります。

支援を受けに来る方々は皆さん障害を持っているので似た境遇の仲間ができることも。

利用を開始する前に見学や体験利用で、実際に訓練を受けている方たちの雰囲気やスタッフの様子を見てご自身に合う事業所かチェックしてほしいと思います。

なぜなら金額は伏せますが支給されている金額を考えると同額のお給料をもらえる人は少ないから。


こんなプログラムがあったらもっと良くなる

私のような社会人経験があるなかでメンタル不調になった人が復帰するためには心理面や、思考の部分をトレーニングする支援があってもいいと感じています。
日本はカウンセリングやセラピーが一般的ではないこともより影響しているように思うから。
書籍や講座などはあるけれど、利用料は高くハードルが高いという現実もある。
社会人経験のある方であれば、カウンセリングやセラピーの支援を受けながらトレーニングを積んでいくことで長期的に就労が可能になるのではないでしょうか。

No.3へつづく


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