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現場で奮闘中!2024新入社員リポート<第1回>

 7月から19期目に入るパズルに、この春、新たな戦力が加わりました。総勢50人に満たない(2024年6月現在の社員総数43人)規模の会社があえて敢行した9人の “大型補強”。約2週間の研修期間を経て、それぞれの職場で課題に取り組む新卒社員らの奮闘ぶりと、今を生きる多様な若者たちを育てながら日々の成果を上げてゆくパズルの働き方を、彼らと同じ日からパズルのメンバーに加わった大手新聞社の記者出身プロデューサー、櫻井陽介が3回にわたってリポートします。(第1回/全3回) 

4月1日付けで大量9人採用!

  オフィスに隣接する都立代々木公園に満開の桜が咲き誇った4月1日。晴天に恵まれたこの日、我がパズルに初々しい若者たちがやって来ました。女子6人、男子3人の2024年新卒採用者の面々。これから始まる初めての社会人生活にみんな、ちょっぴり不安をのぞかせながらも、先輩社員らを前にした挨拶では、9人全員が目をキラキラと輝かせ、おのおの夢や希望を口にしていました。

海外出身者を含む個性派の精鋭たち

 新戦力は大卒8人、専門卒1人で、エンジニア志望の彭小秝(ポン・シャオリー)、デザイナー志望の孫語琳(ソン・ユーリン)はいずれも台湾出身。他の7人も全国各地から集まった個性あふれるメンバーばかりで、例年以上ににぎやかな新年度のスタートとなりました(かくゆう櫻井もこの日からパズルの一員になったばかりでしたが笑)。

コロナ禍を機に働き方も変わった

 社歴が長い中堅社員らの話を聞くと、 2019年から全世界にまん延した新型コロナウイルスにより、パズルもさまざまな影響を受けたようです。世の中の動きが止まる中でも、毎年、新卒者を採用して来たのですが、コロナ前と大きく変わったのは社員の働き方。パズルでは「先輩が後輩に教える」というスタイルを大事にしており、創業以来、全社員の「出社」が基本です。しかしながら、コロナ禍の国の行動制限の措置を受け、世の中の変化とともにパズルでも仕事の進め方が変わり、対面での打ち合わせが減少。Web会議などが頻繁に行われるようになり、働き方も以前とは違ったものになってきました。

先輩社員にレクチャーを受けながらのミーティング。みんな真剣そのものです

大きく育ってほしい!!

  新型コロナが5類に移行した昨年5月あたりから、業界も活況を取り戻し始めたと聞いています。3年にわたってストップしていたようなプロジェクトも少しずつ再開。このタイミングで「育てながら成果を上げる」本来のパズルのスタンスに立ち返ることを会社は決断しました。コロナ禍の影響などにより減少した分の人員の補填をあえて新人を中心に行う方針としたのです。

プライベートワークでは9人がそれぞれの持ち場で撮影を行っている

いきなり与えられた大型ミッション

  新人たちは、入社当日からさっそく研修に入ります。毎日、午前10時から休憩をはさんで午後7時までにおよぶハードな内容でしたが、プロデューサー、ディレクター、プロダクション・マネージャー、デザイナー、エンジニアと各分野のエキスパートの先輩たちからパズルでの仕事をみっちり仕込まれ、とても充実した2週間となりました。また、研修の一環として、彼らに大きな課題が与えられました。まずは各自で先輩社員らに自分たちの存在を知ってもらう自己紹介サイトの作成。続いて自社プロジェクトのオリエンテーションを受けました。パズルでは社員の企画力や制作力の底上げのためのプライベートワークと呼ぶ活動を積極的に行っています。今回は新人だけで企画を考え、現場に出て撮影を行い、Webを制作する自社プロジェクトを9人で力を合わせて行うというもの。中にはすでに撮影を経験したことがある者や、Webデザイン経験者もいましたが、社会人になってまだ数日であることに加えて、お互いの性格や背景もよく理解できていない段階で、協力しながらで1本の作品を制作する。未知のミッションは彼らにとって、いきなり大きなハードルとなりました(詳細は第3回で)。

〈これまで行われて来たパズルの自社プロジェクト〉


各自企画案を提出し、新人だけで打ち合わせを行う場面も多い

ジョブローテーションで現場へ

  研修期間を経ると、新入社員たちはそれぞれ現在、実際に進行している各プロジェクトのメンバーに組み込まれました。とはいえ、まずは社内全体の動きを理解することが彼らの役割。パズルでは毎年、研修が終了した新人たちは一定の期間ごとに別のプロジェクトチームを回る「ジョブローテーション制」を敷いており、4月入社の新人たちも多くの現場体験をしながら、一歩ずつ前進し、そして日々の成長を期待しています。

同期が9人だから頑張れる!

  学生時代をほぼコロナ禍で過ごした彼らは、学校に通わずリモートで授業を受ける、SNSを活用して友達と交流するなど、リアルに人と触れ合わなくても意思疎通を図ることに慣れている世代です。そんな中、会社にスタッフ全員が集まり、お互いに声をかけ、先輩が後輩に教えながら仕事を進めるというコロナ以前は当たり前だった形での新社会人生活。高校3年間白球を追い続けた元球児(今春の選抜高校野球=甲子園=にも出場した和歌山県立田辺高校で外野手)の川本竜平は「リモートだと距離感が離れていると感じます。人とコミュニケーションを取りながらの仕事は、お互いの個性が分かって自分には合っている。働きやすいです」と話しています。

仕事の進め方が理解しやすいシステム

 一方、パズルの方針である先輩が後輩を指導しながら着実に成長を促す働き方に対して、大学時代、映像撮影経験があり、新人9人のプライベートワークではリーダー格になる場面も多い児玉萌は「サポート体制が手厚い会社だと思います。ジョブローテ制は(会社にとって)効率が悪いはずだけれど、私たち新人にとっては、社内の先輩たちがどんな仕事をしているかを実際に見せてもらえるし、一緒に働いている人たちの性格、仕事の進め方がわかりやすい」。2週ごとに違うプロジェクトを移動するスタイルでも、すんなり溶け込んでいる様子です。

昼休みのワンシーン。お弁当を持ち寄り作戦会議

3か月で何でも話せる仲になった

 最後に彼らに「(同期が)9人で良かった点、悪かった点」を聞いてみると、台湾から留学中に、日本の広告業界に興味を持ち、パズルへの就職を決めた孫語琳(ソン・ユーリン)は「新人だけで取り組んでいるプライベートワークでは、9人いるからこそぶつかり合うこともあるし、意見がまとめられないことがあります」と本音を隠さず苦笑い。それでも個性の違う9人が力を合わせて1つの目標に突き進んでいる今を心から楽しんでいる様子で「毎日顔を合わせて、一緒に仕事をしていくうちにお互いの距離がすごく近くなりました。先輩には聞きづらいことも、(同期の仲間になら)聞きやすいのがいいですね」と目を輝かせていました。
 お互いに刺激を受けながら、時にはライバル、時には友人として団結感を固めつつある4月入社の新卒メンバーの面々。先輩たちと進める各プロジェクトで多くの経験を積み、同期9人で悩み、考え、失敗しながら進めているプライベートワークでの奮闘をレポートしながら、彼らの成長ぶりを次回もお伝えします。


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