位置情報って2種類あるの知ってる?~ベクタとラスタ~
位置情報データがますます欠かせない時代になってきました。
もうナビがないと車で知らない場所へは出かけられないし、災害のときに被災者がどこにいるのかを見つけることもできるし、好きな店の近くを通りがかったらセール情報を届けてくれることもあります。
そんな位置情報ですが、データをごにょごにょ扱う側からするとベクタデータとラスタデータという2種類に分けられるのです。
それぞれ何を表すことができて、どんな形式で保存されて、Pythonでどのように扱えばいいかをお話しします。
加えて位置情報を扱うときの注意点や、有用なデータソースにも触れます。
ベクタデータ
ベクタデータって?
ベクタはおそらくみなさんも想像しやすい、緯度と経度の2つの値を用いたデータです。
「Aさんが北緯35.5度、東経135.5度 (35.5, 135.5) にいた」といった表し方ですね。
緯度経度の一組だけだと1点の場所情報にしかなりませんが、この点をいくつか線で結ぶと長さを持った位置情報を表現することができます。
この線が何に使えるかというと、長く続く道路を表したり、山から海へと流れる川を表したりできます。
さらに線の始まりの点と終わりの点をつなげてみると…多角形ができますよね。
これを私たちはポリゴンと呼んでいます。
ポリゴンは面を自由に表現できるので、例えば東京ドームの正確な位置や面積を表したり、先ほどは線で表した川をポリゴンにすることで幅の情報を持つこともできますね。
どんな形式で保存されるの?
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