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雑用やらされてる?

昨日あるドラマで「〇〇さんにこんな雑用させるなんて酷いですよね」ってセリフを目にしました。
シチュエーションとしては、若手が先輩からパワハラを受けた、と会社へ訴え、その先輩が、大きな仕事を外され、荷物の発送や、大量コピーというような仕事をやっているところに、仲の良い同僚が声をかけてきたシーンでした。

雑用

”雑用”というものに、どのようなイメージを持ちますか?
・誰でもできるような簡単な作業仕事
・特に急ぎでもない仕事
こんなところでしょうか。
こんなふうに、ネガティブなイメージが強いのかなと思います。
しかし、誰かがやらないと、仕事の進行が滞ってしまうことになります。

皆さんは”雑用”と言われる仕事をしたいと思いますか?

きっと、依頼される時に、「この雑用をお願いします」なんて言い方で依頼する日本人の方は少ないと思いますが、”雑用”だと感じた時に、何か感じる事はあるかもしれないです。

雑用を依頼された私


私は大きなプロジェクトに関わり始めたばかりの頃、事業のために睡眠時間を削って、データ分析や、顧客インタビューの分析を行なっている時の事でした。
チームみんながバタバタとしていて、誰も時間がない!という時期でした。しかし、部署の期末の経費精算を出さなければならず、上司から、部署の経費精算も依頼されました。
自分自身の抱えている仕事もいっぱいいっぱいだった状況で、
「なぜ!!今!!まじ!!しかも部署の経費精算とかやった事ないし!!!」
と心の中で叫んでいました。
新規事業開発を行なっていた部署だったため、経費精算の金額は億を超えていたし、数も尋常ではなかったです。
なんとかやり切りました。。

しかし、上司との面談の際に、「経費精算のような雑用は派遣さんへ依頼しするのはどうか」と提案しました。
本当は、”雑用はしたくない、大きな仕事だけ進めたい”とどこかで思っていた事は自覚しています。今では大きく後悔し、反省しています。

雑用なんて仕事は存在しない

私が人生で一番尊敬しいる上司。
上司へ「経費精算のような雑用は派遣さんへ依頼しするのはどうか」と提案した時、その上司はこのように言いました。

「雑用なんて仕事は存在しないから。〇〇ちゃんが雑用だと感じている事は仕事やから。
その雑用だと思っている仕事もできないなら、これより大きい仕事を任せようとは思えなくなるよ」

と言われました。

おっしゃるっ通りです。

これは、尊敬している上司だから、とか、目上の方が言う事だから、という意味で腑に落ちた訳ではなく、
仕事に大きいも、小さいも、雑用もない。
あらゆる仕事に責任感を持って効率よく進められる事が最低限の仕事の姿勢であること。誰でもできる仕事を誰かに押し付けてやっている姿を見て、大きい仕事を任せたいと思う人はいませんよね。
そう理解し、私は自分の考え方を改めました。

仕事は与えられるものではなく、自ら創り出すもの


それからの私は、どんな仕事でも、責任感を持って、誰かがやってくれていたら嬉しいと思う仕事は自ら動いて仕事をするようになりました。
元々「何でも屋状態の仕事」でしたが、輪をかけて「何でも屋状態」になりました。
・Aさんが進行している仕事について相談された時に、ここの部分なら 手伝えるから、いつでも言ってねとチームワークを意識して動く事
・事業全体の概要の中で、ここの部分にこんな事をすれば、こんな効果が見込めるのではないかと提案する事
・市場調査から得た情報から、サービスの質を高めるためのヒントを探り、アウトプットできる内容をまとめ、チーム内共有する事
・店頭の備品在庫がない時の発注方法を週1でまとめるルールを作ったり
などなどなどなど、、事業の成功、チームの成功、お客様のために何でもやりました。

Instagramに投稿する用のイメージ制作、チラシのイメージ制作って、販促部署が作ってくれるのですが、
販促部署の作るイメージは、保守的で印象に残りにくいものが多く、私たちの新規事業でアピールしたい部分がうまく表現してもらうことが難しかった。
私はIllustratorを少し触れる程度でしたが、ネットで使い方を検索しながら、私たちの新規事業で伝えたい事をイメージにしました。
幸いにも上司にもOKをもらい、今後の簡単なイメージ制作は私が作る流れとなりました。

その反面、Illustratorの機能はたくさんありすぎてなかなか使い方がわからない操作がありました。
あああああああ勉強しなければあああああああと思い、YouTubeで解説動画を見たり、検索したり、本を買ってやってみたり、していました。
しかし、この勉強の仕方って、知識にムラが出るのではないかと感じました。
YouTubeではよく使う機能が紹介されているし、本では1から100まで書いてあってどれがどのレベルで大事なのかわかりにくい。
このまま闇雲に勉強しても終わりが見えない、、とも思いました。
資格を取る、という方法であれば、自分のレベルに合わせて勉強ができるし、資格試検のために勉強するのだが、結果、1~10までの事が学べる内容になっている。
また、資格をとるという明確な目標がある事でモチベーションを保つことができ、資格取得をすれば、闇雲に勉強し続けるのではなく、終わりが見えます。
(英語の勉強とかも、終わりがないからなんだかんだ5年くらい本を買ったり、アプリを試してみたりしがちですよねw)

1ヶ月半ほど、しっかり勉強し、無事に「Illustratorクリエイター能力試検 スタンダード」の資格を取得しました。

私が雑用という概念を捨てて、得たもの

Illustratorの資格を取得し、私たちの部署で使用するイメージ
は私が作成するようになりました。
また、メンバー内でも私が資格を取得した事をきっかけに、あれもこれも依頼してくるようになりました。雑用という概念は捨てたので、自分のできる仕事は何でもやりました。
また、販促部署の先輩にも、この短期間でしっかり勉強して、こんなの作れるのすごい、と言っていただき、とっても嬉しかったです。
周りからは「〇〇さんなら何でもできる」と言われるようになりました。

調子に乗って、副業でロゴ制作をして販売していたこともあります!
マツエクサロンのオーナーの友達にそんな話をしたら、サロンのロゴ制作を依頼いただき、制作させていただいた事もあります。

こんな働き方をしていると、こんな変化がある事に気付きました。
気軽に相談できる相手になれた事
・やった事がない事も楽しんで挑戦できる
・視野が広がり、仕事の幅が広がった
・何でも屋になれたら、周りから多くの情報が入るようになった
・振り返ると、あれもこれもできるようになっていた

いい事しかありませんでした!

自分は雑用しかできない、雑用をさせられている、と思っている方がいたら、”雑用ではなく、"誰かが必要としている大切な仕事”だと思えたら、
いい事があるのではないかなと思います。
また、”誰もが知る何でも屋”になってみてください。きっと頼りにしてもらえることも増えるのではないでしょうか。

ただ一つ、注意しなければならない事があると思っています。
依頼してくる相手が自分の事を大切に思っているかどうかは、しっかり見極めなければならないと思っています。
有名な話の、ビジネスにおける「ギバー、テイカー」、与える人と、受け取る人。(GIVE & TAKE)
"テイカー"は自分の利益のために、人を利用しようとします。そのような人から利用されないように相手をしっかり見極める必要性があります。

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