[漢方] 2 葛根湯加川芎辛夷

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[1] 組成

4g 葛根
3g 麻黄・大棗
2g 桂皮・甘草・芍薬・川芎・辛夷
1g 生姜

[2] 出典

本朝経験方
葛根湯「太陽病、項背強ばること几几、汗なく悪風するもの」に川芎と辛夷を加えて耳鼻科疾患へスペクトラムを広げた本邦独自の処方

[3] 症状

鼻閉、鼻汁、副鼻腔炎、頭痛
「横隔膜より上で特に鼻と耳の症状」に用いられる。

[4] 証の立て方

基本的には葛根湯(Link)に準ずる。

[5] 著効例

料理人。2ヶ月前からにおいがわからないと来院。
副鼻腔の打診で疼痛なし。CTは希望なく撮影せず。
やや実証と思われたため、葛根湯加川芎辛夷 7.5g 分3で投与。
1週後、すっかりにおいが分かるようになったと喜び廃薬とした。