[漢方] 7 八味地黄丸

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[1] 組成 8味

6.0g 地黄
3.0g 山茱萸、山薬、沢瀉
2.5g 牡丹皮
1.0g 桂皮
0.5g 附子

[2] 出典

金匱要略
口訣:これはもっぱら下焦を治す。虚腫(=pitting edema)あるいは腰痛などに用いて効あり(浅田宗伯)。
40歳以上は八味丸を服用して良い(藤平健)。

[3] 症状

排尿障害、腰痛、白内障、冷え、老化、口渇、神経痛、息切れ、物忘れ

[4] 証の立て方

腹力に寄らず使用可能。
少腹不仁(臍の下の白線 linea albaに力がない状態、サルコペニア)とときに腹直筋の攣急がある。

[5] 使い方

附子を含むため、熱証の患者には用いない。
あまりにも虚証の患者では地黄がもたれることがある。八味地黄丸や牛車腎気丸など地黄を多く含有する方剤でもたれ感がある場合は酒服と言って、少量の酒で溶くと飲みやすくなると言われている。
ちなみに養命酒にも地黄は含まれている。
ジオウは「滋養強壮」のイメージがある。

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