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0060 聖ローランド・ジョフェ監督『ミッション』聖地巡礼

1994年3月27日(日)と28日(月)にブラジル パラナ州フォス・ド・イグアスとアルゼンチン ミシオネス州プエルト・イグアスで聖ローランド・ジョフェ監督の『ミッション』(The Mission)の聖地巡礼をしてきました。

聖ローランド・ジョフェは当該の『ミッション』でカンヌ映画祭パルムドールにて列聖。
なお、その時のカンヌ映画祭のコンペティションのエントリー作品は『アフター・アワーズ』(聖マーティン・スコセッシ※監督賞)、『ダウン・バイ・ロー』(ジム・ジャームッシュ)、『フール・フォア・ラブ』(聖ロバート・アルトマン)、『マックス、モン・アムール』(大島渚)、『モナリザ』(聖ニール・ジョーダン)、『サクリファイス』(聖アンドレイ・タルコフスキー※審査員特別グランプリ)、『暴走機関車』(アンドレイ・コンチャロフスキー)、等。

作品は、18世紀、スペイン統治下のパラナ川上流域でイエズス会宣教師ガブリエル神父(演:ジェレミー・アイアンズ)はフィールディング神父(演:リーアム・ニーソン)等と共に、先住民グァラニ族へのキリスト教布教に従事している。
一方、奴隷商人のロドリゴ・メンドーサ(演:ロバート・デニーロ)は弟フィリッポ(演:エイダン・クイン)を殺した罪に苛まれていたが、改悛しインディオ達とも和解して伝道の道に入る。
グァラニ族への布教は急速に成果を上げていくが、スペイン・ポルトガル両国によって南米領土の国境線引きが行われ、イエズス会布教地区はポルトガル領に編入、先住民グァラニ族には宣教村からの移動、宣教師たちには退去が命じられた。だが宣教師たちは命令に背いて先住民と行動を共にすることを選択。植民地当局の軍隊が迫る中、ガブリエルは宣教村のグァラニ族の民たちとミサを続ける一方、メンドーサは宣教師の衣を脱ぎ捨て一度捨てた剣を再び取り、グァラニ族戦士とともに戦うことを決意する。

という訳で巡礼先は、アルゼンチンとブラジル国境のイグアスの滝。
Cataratas del Iguazú - Wikipedia, la enciclopedia libre
Cataratas do Iguaçu – Wikipédia, a enciclopédia livre (wikipedia.org)
キャッチコピーは「滝の上で起きた出来事は誰にも語ってはならない」で、イグアスの滝の上はアルゼンチンのミシオネス(伝道)州、パラグアイのグァラニ族の居住するジャングルが話の舞台なんですが、ジャングルはコロンビアのサンタ・マルタ近辺のビール会社が所有するジャングルで、パラグアイの首都アスンシオンのシーンはコロンビアのカタルヘナ旧市街で撮影されました。しかしながら鑑賞時のイグアスの滝のインパクトが凄すぎて全篇イグアスの滝付近で撮られてたとばかり信じ込んでました(←日比谷スカラ座のパンフレットにもちゃんとコロムビア(←原文ママ)って書いてあった)。

17歳で映画本篇を鑑賞して、ずっとイグアスの滝に憧れていて、社会人になって23歳でお給料を貯めて初めて出掛けた海外が地球の裏側ブラジル・アルゼンチン(とちょっぴりパラグアイ)。イグアスの滝は世界で最も水量の多い滝として小学校の頃から知ってましたが、実際に現地に行ってみるとその水量に圧倒されました。やっぱり世界一ってイイですね!

これがイグアスの滝の聖地巡礼画像だ!
リーアム・ニーソン出演作品の聖地巡礼は当該作品でのブラジル・アルゼンチン国境地帯の他、チュニジアで『スター・ウォーズ エピソードⅠ:ファントム・メナス』、ポーランドで『シンドラーのリスト』で三大陸に跨るという偉業というか快挙を達成しているぞ

現地に行って解ったのですが、この映画…本篇では滝の上も滝の下もパラナ川左岸…つまりアルゼンチン側からしか撮影されてないんです。対岸のブラジル側からは全く撮ってません。対岸なので勿論見えちゃってますが…。エンド・クレジットにもブラジルの記載が全くありません。私はちゃんとブラジル側にも行ってますよ。だってブラジル側のホテルに宿泊しましたから。(人生初)ヘリコプターもブラジル側から乗りこみました。

なお、このイグアスの滝で撮影されたほかの映画作品は『007ムーンレイカー』(←シリーズでいちばん面白いやつ)『ブエノスアイレス』『インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国』(←シリーズでいちばんダメなやつ) 『シビル・ウォー キャプテン・アメリカ』『世界から猫が消えたなら』(←正直で良いでしょ)『ブラック・パンサー』など。

©1986 Kingsmere Productions, Ltd.
©1994 プッチー・ミンミン

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