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マウントには乗らない・・・エンドレス★ヒエラルキー

こんにちは、ぷるるです。

今日、知人から実にわかりやすいマウントを受けました。
マウント事例集(?)にありそうなやつです。

こちとら未熟者なので、ついマウント返しを選びそうになります。

「あ〜ら!でもっ、私はっ、***ですけどねっ!」みたいな。

でも心の中で「エンドレス★ヒエラルキー、ワタシニモアルアル・・・」と唱え、乗り切りました。

早くマウンティングなど笑って流せる、器の大きな人間になりたいものです。

ところで「エンドレス★ヒエラルキー」とは、私の勝手な造語です。
そしてこれを作ったのには、ちょっとしたきっかけがありました。


某旅行会社に勤めていた頃です。
先輩社員のオラガさん(仮名)は、よくこんな冗談を言っていました。

「君は田舎者じゃん。でも僕は△△市だから!都会人だから!」

△△市とは、私の住む県で一番大きな市です。
県内なら、確かに一番の都会と言えましょう。

これ、あまり感じ良くない冗談ですよね。
ところが、当時は社内で結構受けていました。

「ちょっとオラガさん(仮名)、例のやつ言ってよ!」なんて頼まれることすらあったのです。

それはオラガさん(仮名)が親切で面白く、みんなに好かれていたからです。
そして彼が、カールおじさんにそっくりだったからです。

明治のお菓子カールのサイトより引用。ヒゲの形以外は、オラガさんそのもの。

『THE・農村のおじさん』が、都会自慢をするというギャップ・ジョーク。
だからみんな笑ったし、許せていたんですね。


でも私はそんなオラガさん(仮名)を見て、顔から火の出る思いでした。
だって私にはわかったのです。

オラガさん(仮名)が半ば本気で「俺は都会人(エッヘン!)」と思っていることが。

なぜなら△△市に暮らす私も、実は同じように思っていたから・・・

しかも、そのことに自分で気づいていませんでした
そのぐらい、私の中ではその差別というかマウントが当然だったのです。

でも、オラガさんがあんまりしつこくこの冗談を言うものだから、私はこのマウントのくだらなさを、自覚させられたのでした。


一地方の都会なんて、たかが知れてるじゃないですか。
東京・田園調布出身の人が現れたら、オラガ・ジョークはどうなることか。

仮に田園調布人の、デンエン・ジョークに取って変わったとしてもですよ。
そこに、NY・マンハッタン出身の人が現れたら?

ほんとにマウンティングはエンドレス。
上には上が・・・もうキリがありません。

私の脳内には、こんな図がはっきりと浮かびました。

宇宙に飛び出しても、終わらないと断言できる。

これが「エンドレス★ヒエラルキー」の誕生した経緯です。
自戒をこめて、この図を忘れないようにしようと思いました。


私はヒエラルキー、その根源である比較心が、絶対悪と思っているわけではありません。
活用の仕方によっては、目標になったり社会が安定したりとの効用もあるから。

そもそも比較心から完全に自由な人など、ほとんどいないのでは。

心を注意深く見つめれば、大抵はひっそり存在しているものです。
先ほど立派な決意を書きましたが、私もちょいちょい飲み込まれます。

ただ私は、自分の比較心に無自覚であることを避けたいのです。

そして無意味な優越感に浸ったり、不要な劣等感に苦しんだり、ましてや誰かを傷つけたりはしたくないと考えているのです。


さて、今日は私がマウンティングをされる側でした。
だからこんな記事を書いております。

でも、私はいつだって「する側」に変わる可能性があるのです。
この時に気づくのはとても難しい。優越感は気持ちが良いですから。

気づいたのが数ヶ月後、数年後。
場合によっては一生気付かないことも。
怖いですね、怖いですよ。

つまり今日の知人を怒る資格など、私には無いということです。

むしろ、改めて考えるきっかけをくれたことに、感謝するべきかもしれません・・・



・・・って感謝しませんけどね。ええ、しませんとも。

だってほんと感じ、悪かったんですから!!

おっと、エンドレス★ヒエラルキー・・・ワタシニモアルアルアル・・・




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