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『違う』って、面白い・・・浜松市楽器博物館

こんにちは、ぷるるです。

みなさまは、静岡県浜松市に『楽器博物館』があるのをご存知でしょうか。

浜松市楽器博物館(楽器博)は、世界から収集した楽器を公開展示し、多様な関連事業を展開している、世界的にも大規模な、日本で唯一の公立楽器博物館です。

浜松市楽器博物館HP「楽器博物館とは」より引用


約1500点の楽器が、地域別・種類別・年代別に展示されており、自由に楽器を体験もできる、ナイスな博物館です。

私は初めて行った時、つい5時間も過ごしてしまいました。
あんまり楽しくて!

というのも、私は「違い」を知るのがとーっても好きなのです。


どこが違うのか、どうして違うのか。どんな流れで違いは生まれたんだろう。
そこを知るのが面白い。自分にはない視点にワクワクするんです。

でも一番好きなのは、「違い」の中にただ心をひたし、静かにただずむこと。

華やかなガムランにうっとり。


和楽器はやっぱり「雅」って感じだな。


中央アジアの楽器、全然知らないので新鮮!


この日はお客さまが1、2人しかいなかったため、自由に歩き回れました。
博物館の売上を考えたら、喜んでちゃダメですけどね。


楽器の目的は「音を奏でる」ことで共通しています。

なのに吹く・弾く・打つなど、手法が山盛りてんこ盛り。
土地や文化に育まれ、姿形は百花繚乱。
そこから生まれる音の、色鮮やかなことといったら!

どれもが独特で、他に変えがたい魅力がある。
『違い』がしっかり確立しているから、比べようがない。

そりゃ好みはありますけど、それも『違い』があるからですもんね。

力強きアフリカ楽器と繊細なヨーロッパ楽器を、同時に味わえる贅沢。


これだけの違いを生み出すとは、世界ってなんと豊かで広いのだろう!
私は博物館を歩きながら、そんなことを考えていました。

でも・・・もしこれが人であったなら。

「同じ弦楽器なのに、私は音階が少ないなあ・・・」
「こいつらと違って、私だけがオペラ座を経験しているんだ!」

などと思い、せっかくの『違い』を台無しにするのじゃないか。
そんな気がして、ちょっぴり悲しくもなったのでした。


楽器たちがこれほどの『違い』を花開かせたのは、時代の力も大きい気がします。今ほど世界の交流がないからこそ、多様性が生まれたのかな、と。

もしあまり早くにパプアニューギニアが異文化と交流していたら、善意に満ちたアドバイスにより、ガラムートの素朴な音色は消えていたかもしれません。

そんなの、損失すぎる!

手前がガラムート。儀式の合図に使う打楽器!


その土地だけで熟成する時間がないと、真の個性は育たないと思います。
外からの刺激も大切だけど、それには土台が必要だから。

個性が交流するからこそ、ハイブリットも誕生するんじゃないかな。
新しい音色を携え、でも母体となった楽器をリスペクトしながら。

もしそんな新しい楽器がこの博物館に収蔵されたら、とても素敵じゃないでしょうか。私の理想とする進化や発展とは、そのような姿なのです。

でも、最近の世の中を見ていると・・・
せっかく育った『違い』を活かさずに、邪魔物として消そうとしてる・・・そう感じることがあります。一度消えちゃったら、元に戻すの大変なのに。

あるいは無理に『違い』を作らせようとする、不思議な流れを。

だから時おり、私は浜松楽器博物館を思い出すのかもしれません。

『違い』の素晴らしさを忘れないように。
『違い』を嫌ったり、恐れたりしないように。

だからといって、素直な感想を抑えることもないように。



ところで去年の秋ごろから、また絵を描くようになりました。

私は絵の具や色鉛筆も好きですが、デジタルツールも大好き。
それぞれに『違い』があって、ほんと面白いんですよね!

ただ描くのに時間がかかるので、やりくりが少し難しくなってきました。

そこで、noteを隔週更新へ変えることにします。
本数は減るけれど、『放課後のおしゃべり』は続きますので、どうか「ぷるる」をお忘れなきよう!

また、皆様のもとにお伺いするペースは変わりません。
コメントを残した際は、相手をしてやってください。

今日は立春。旧暦では一年の始まりです!

新たな気持ちで絵もnoteも、楽しんでいきたいと思います。
もちろん刺しゅうも、忘れずに・・・。


*おまけ*

浜松市楽器博物館は「バーチャル来館」が楽しめます。
楽器の音色も聴けますよ〜!





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