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継続する楽しさと、新たなる発見の喜び

こんにちは、ぷるるです。
先日友人Mから、旅先の写真が送られてきました。彼女は家族で沖縄へ旅行をしていたのです。

そういえば沖縄未経験の私は、彼女の出発前に「『美ら海水族館』に行ったら、絶対に写真送ってよ〜!」と頼んでいました。
律儀な友人Mは、その約束を守ってくれたのでしょう。

ウキウキする私の目に、この写真が飛び込んできました。

ダイオウイカのホルマリン漬け、とのことです。

他には群生するナマコなど、個性の強い写真が連続して送られてきました。
『美ら海』的な魚のショットは、最後まで一尾もなし。

私はそっとスマホを閉じ、ふと過去に思いを馳せました。
思えば中学から私たちはこんな感じでした。

誕生日にはどれだけ相手の困惑顔を引き出すかを目標に、プレゼントを探したものです。例えば桂きん枝のTシャツや、頭部が異常に大きなリアル猿のぬいぐるみなど・・・

まさかアラフィフとなった今も、同じようなことをしているとは思いもしませんでした。でも変わらぬ友情があるのは、ありがたいことですね。

継続する楽しさは、相乗効果で年々面白さが増すものですから。

しかし、年を重ねることは継続だけではありません。
新しい発見をすることだって、まだまだあるのです。


私は昔から、食事中が苦しそうだと言われることがありました。
どうも眉根を寄せて、小声で「うん、うん」と言いながら食べているらしいのです。

聞き取った結果をイメージ図にしました。

これを初めて聞いた時、軽いショックを受けました。
そんな美しくない姿で食べていたとは・・・もしかしたら不快感を覚えた方もおられるかもしれません。これは何とかしたいもの。

やがてこの現象は、ランチや定食など『一度に全部の料理が出てくる場合』に限って起こることもわかってきました。

でも原因は一向にわからないまま、いたずらに月日だけが過ぎていきました。


そんな6月8日のこと。
私はランチでオムライスを注文しました。しかし店員さんがカトラリーを運び忘れたため、料理は来たのに食べることができません。

しかし幸い私はランチドリンクを先にしたので、手元にはティースプーンがありました。

いちいち呼ぶのも面倒だから、これで食べちゃえ。

私はおもむろにティースプーンでオムライスを口に運び、その快適さに愕然としました。

ものすっっっごい食べやすい!!!

だって、スプーンが全部口の中に収まる!
口の中に空間があるから、楽に噛むことができる!

この瞬間、私は悟ったのです。
どうやら私の口内は狭いということを。

普通のカトラリーだと大きすぎることを。

しかも私は、「口いっぱいに白米を頬張って食べる」のが大好き。おかず1:白米3の割合で食するクセがあったのです。

まるで庵野監督のように。

安野モヨコ著「監督不行届」より。右が安野モヨコ、左が監督。


これ充足感はすごいんですけど、口内はイカ飯ぐらいパンパンに。
その上にスプーンだのフォークだのが入ったら・・・。

きっちり詰まって動かないったらありゃしない。

そりゃ苦しいから、眉根だって寄るでしょうよ。
結果ため息的に「うーん・・・うーん・・・」と声がもれ出ていたのだと思います。


しかもよく考えれば、私は12歳から14歳の間に奥歯を4本抜いていました。口腔内に永久歯が収まりきらなかったからです。

「このままでは前歯が重なって生えます」と小児歯科医から断言され、戦慄した両親が矯正に踏み切ってくれたんですよね。

人生の中で「気づいとけよ」的な前振りがしっかりとあったようです。
顔のパーツとしては特に口が小さいわけじゃないから、多分口腔内だけが狭いんでしょうけど、そのせいで気づかなかった。前振り無駄だった。

何と無意味な苦行を己に課し続けていたのか。

庵野監督とのせっかくの共通点ですが、手放そうと思います・・・残念ですけど。

イッキに全部食べ女は、もう卒業だ!

にしても、このことに気付かないまま何十年も生きてきた、その事実こそが驚きです。鈍感というか、何というか。

いや、きっと『手付かずのフロンティアが眠る場所は、いつも自分自身』ということなのでしょう。

年を重ねると己を把握したような気になる。だがそれは幻影に過ぎない・・・。
この出来事はそんなメッセージを私にくれたのかもしれません。

天が・・・

その慈愛に感謝して、これからも自分のフロンティア、開拓していこうと思います☆















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