親子であろうが適度な距離を取るべき

友人や恋人の親の話を聞いて、私の母は理解ある親なんだなと思う。

親の干渉に困っている人は私の思う以上に多いのかもしれない。

まだ成人していないような子どもに対してあれこれと口を出すのはまだ分かる。

親は子どもを育てる義務があるから教えることは教えるべきだ。

それに親は家主であることには違いないから、家のルールというものがあるのも、過度なものでなければあって然るべき。

だけど、成人した大人になれば、もうそれは全く対等なただの人間同士にすぎない。

人生はその人だけのものだ。

どんな道を選ぼうが、どんな結果になろうが、良くも悪くも自分で責任をもつ自立した人間なのだから。

干渉する人というのは、親子に限らず、それぞれが尊厳ある一個人同士だということを理解していないのだろうか?

相手と良好な関係を保ちたいなら、双方の意見を並べて、中庸を取る。

もちろんそう簡単にはいかないが、基本姿勢はそれだけだろう。

子が親の言うことを聞く理由などなくて、双方の意見の重さは等しい。

親が一歩も譲らないなら子だって一歩も譲る必要はない。

だけど、関係を悪くはしたくないという情から、子は親の言うことを聞くことが多いようだ。

たいていの子は、譲る気持ちはある。だって、嫌々ながら親の意見のとおりにしているのだから。

親の方だって譲ってくれればいいのに、なぜ自分が正しく全く譲る必要がないと思っているのか。

友人にそれを聞いても、「対等に見ていないんだろう」と諦めの面持ちで話す。

「自分の今までの振る舞いが悪かったのかな」とまで。

もちろん、子を心配する親の気持ちはわかる。

それでも、子を信じて自由にさせ、困ったことになった時にも子のことを責めずに手を差し伸べてあげるのが親ではないのか。

それぞれ事情はあるのだろうけど、そう思わずにいられない。

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私の母は昔から私たち兄弟を褒めてくれた。

よく「機械の使い方がわからない」とか「これってなんだっけ」とか、私たちを頼りにしてくれた。

今も「時代は変わるからねえ」と柔軟な姿勢を見せていて、「昔はこうだったけど、今は違うよね」ということをよく言う。

私と母は対等で、何か提案があれば「こんな情報を聞いたよ」「こんな風にいいと思うんだけど、やってみたらどうかな?」と言うこともあるが、あくまで提案なので決定権は私にある。

私も別に、母には提案はするが、「本人が嫌でしないなら、まあそうか」で終わり。

戸籍の関係があるのでもちろん友人とは違うけれど、単に個人の付き合いとしては仲の良い友人というポジションだ。

そういう適度な距離を置いた関係が心地よいし、誰にも文句を言われないと思うのだけど。


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