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その感覚は「好み」か、それとも「偏見」か

5年前の今日、こんな記事に出会った。

黄色人種(イエロー)を限定的に性的恋愛対象として見る非黄色人種【イエローフィーバー】に関する記事。

5年前これを読んだ時、とても共感したことを思い出した。

日本の外、アメリカに3年、フィリピンに2年、そして今ニュージーランドにいる身として、自身のことを単に「私」ではなく「アジア人」としてみられる環境にはある程度慣れてきたつもりだ。
もちろん全ての非アジア人がそうではないが、この記事のような「イエローフィーバー」的感覚も持った人に出会うことをはたまにある。

例えばフィリピン時代によく友達づくりのために行ってた国際交流ミートアップにて。
大多数は現地のフィリピン人、そして語学留学中の日本人が多かったので、日本大好きフィリピーノも多く参加していた。
男女問わずイエローフィーバー的な子はぼちぼちいて、ただ日本人参加者の人たちからしたら「人懐っこいフィリピン人の国民性」だろうと感じていたようだ。
その後友人関係が親密になるにつけ、求愛されたとか、キスをせがまれて驚いたなんて話は、よく聞くあるあるに変わっていたが、今思えばこれも立派な「イエローフィーバー」だなって。

私の話をしよう。

5年前、この記事を読んだ1ヶ月後からお付き合いを始めた人がいた。
その人はヨーロッパルーツを持つ白人の方で、私以前の歴代の恋人は数名連続でアジア人だった。
この記事を読んでまもない頃だったので、「もしやこの人って…」とも思ったが、彼の純粋さに惹かれお付き合いすることにした。
交際中はとても穏やかで、サポーティブで、交際期間のほとんどが遠距離だったにも関わらず、身近に感じれるとても素敵なパートナーでした。
だが突然の彼の気の代わりでお別れを言われ破局。

ただその後も友人関係は続いていました。

別れて数ヶ月ほど経ったある日の夜中3時半。彼から電話があった。
時間的にすやすや寝てる時間だったが、3度ぐらい連続で着信があったもので、何かと思って電話を取ると思わぬ話をされた。
「今付き合ってる中国人の彼女から無理難題押し付けられて辛いんだけどどうしたらいい?🥺」
失恋の傷完全に癒えてない元カノにする相談なのかも耳を疑ったし、しかもその当時の今カノが中国人っていう、私と同じ黄色人種なのも気になった。
話聞くとことがとても深刻だったので、真夜中のぼーっとした頭ではあったが聞くだけ聞いて、思うことそのまま伝えて電話を切り、すぐ眠りに戻った。

この元彼の話を聞いていて気づいた。
「あっ、この人やっぱりイエローフィーバーだったんだ」と。

もちろん単に見た目的に好みがアジア人って人も世にはたくさんいる。
たまたま惹かれた人がそうだって人もいる。

でももし好きな理由が単純な「アジア人」だからって人がいたが、人種以外に好き要素があるか掘り下げてみた方がいいかもね。

とりあえず私はこの彼以来、黄色人種以外の人種の方を恋愛対象に見れなくなり、友人としても距離を取るようになってしまった。
だからNZでもまだ友人ができないのかもしれない。
だからといって同じ肌の色にときめいても、「えりちゃん外人の方が好みでしょ?国際結婚したそうだもんね😀」
なんて、勝手なイメージを持たれたり。
そして今では結婚願望どころか、パートナーを求めることにも消極的になり、1人の楽さを体感してるけどね。

まーこれはイエローフィーバーに限らず、黄色人種以外に大きな憧れたを持つ黄色人種にも言えるかも。

なーんてこと考える、三寒四温激しいニュージーランドの春のある朝。

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