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盤谷おきらく日記vol.3「アルバイトで食いつなぐ日々」

まだ若かりし頃、タイで就活をし実際に仕事を始めたときの生活を、過去の日記から紐解きます。前回の話はこちらからお読みください。

2004年11月30日、タイのバンコクで就活中だった私は、ようやくそれらしき行動を起こしました。

ホテル2社の面接に出向いたのです。ひとつ目は当時居候していた先輩宅から車で15分ほどのところに本社があったのですが、渋滞や不測の事態を警戒し10時の約束にもかかわらず、なんと8:10に出発したようです。公共機関のBTS(モノレール)を利用しているので、そこまで早くする必要はないのですが、気合のほどがうかがえます・・。

担当者と面接後は実際に募集がかかっているホテルへタクシー移動し、そこの総支配人と直接お話することに。おふたりの話を聞けば聞くほど、そして館内を見て回れば回るほど、ここで働きたい気持ちがムクムクと湧き起こります。ホテルの場所と特性上、企業のVIP客や政府要人が多く、緊張感とともにやりがいもありそうです。帰宅後に判明したことですが、スイス人の支配人は先輩の両親とお友達でした。

「こんなところで働けたら・・」と夢心地だったせいか、2件目15時からの別のバンコク市内のホテルはどうしても比較してしまい、魅力を感じることができませんでした。仕事内容も1件目が総合職的なものだとしたら、こちらはあくまでもフロント業務のみで、いわゆる早朝、早番、遅番といった典型的なシフト勤務で「お客さまへ鍵の受け渡しだけでいっぱいいっぱい」なほど忙しいそう・・。どう考えても規模、業務とも始めのホテルの方がいいのは明らか。

ただし、2件目のこちらは立地が最高でした。1件目の本社は同様に便利なところにあるのですが、募集していたところは郊外だったので。担当してくださった方は気さくで、現場の実態をぶっちゃけてくれたり、他社の求人案件もチラッと教えてくれたりとよい人でした。

海外のビザ問題

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