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スペント・ザ・デイ・イン・ベッド/はじめに

Spent the Day in bed - Morrissey

★★★

毎日好きな音楽を聴くのにどっぷり浸っていたわたしが、去年の9月、10月はほとんど音楽を聴かなかった。代わりに何をしていたかといえばYouTubeの仏教の教えやスピリチュアルなどの精神世界系動画をむさぼるように見まくって(聞きまくって)た。

その時わたしの愛するアーティスト、モリッシーがアメリカンツアーの真っ最中だったのだけれど、なぜかネットに流れてくるライブ映像をチェックすることにも身が入らなかった。あんなに好きだったのにまさか冷めてしまったの?と自分でも困惑した。でもそんなことは全然なくて、ある程度の知識が入ったところで再び聴き始めたんだけどさ。

スピリチュアルにはまったのはやっぱり苦しかったから。子供の頃から引っ込み思案で、人生の多くの場面を周囲に流されて生きてきた。そしてここ数年さらに自分を出せなくなって、どんどん自分を嫌いになり、他人とのコミュニケーションが苦痛になった。

飲んでいる薬の副作用もあったのだろうけど常に精神的に閉ざされているような気分で本当に苦しくて限界を感じた。どうしても変わりたい、この状態から抜け出したいと思う一心で色々な動画を見続けた。そしてそのうちふと、あることに気がついた。

スピリチュアルの人たち、モリッシーとおんなじこと言ってない???

Spent the day in bed
一日をベッドで過ごした
Very happy I did, yes          
ええ、とても幸せ
I spent the day in bed         
僕は一日をベッドで過ごした
As the workers stay enslaved      
みんなが奴隷のように働いていた間に
I spent the day in bed                             
僕は一日をベッドで過ごした
I'm not my type, but                              
 僕自身は僕のタイプじゃないけど
I love my bed                                         
 ベッドが大好き
And I recommend that you                       
そして君に忠告するよ

Stop watching the news        
ニュースは見ないことだ 
Because the news contrives to frighten you
なぜならニュースは君を怖がらせるためのものだから
To make you feel small and alone
君がちっぽけで孤独に感じるように
To make you feel that your mind isn't your own
心が自分のものではないように感じさせるために

I spent the day in bed
僕は一日をベッドで過ごした
It's a consolation
それはやすらぎ
When all my dreams
全ての僕の夢が
Are perfectly legal
完璧な時
In sheets for which I paid
僕が金を払ったシーツの中で
I am now laid
僕は今横たわる
And I recommend to all of my friends that they
そして僕の全ての友人たちに忠告するよ

Stop watching the news
ニュースを見るのをやめるんだ
Because the news contrives to frighten you
なぜならニュースは君たちを怖がらせるためのものだから
To make you feel small and alone
君がちっぽけで孤独に感じるように
To make you feel that your mind isn't your own
心が自分のものではないように感じさせるために

Oh time, do as I wish
ああ、僕の望み通りにしてくれ
Time, do as I wish
時間よ、僕の望むように
Oh time, do as I wish
Time, do as I wish
Oh time, do as I wish
Time, do as I wish
Oh time, do as I wish
Do as I wish
僕の望み通りにしておくれ

I spent the day in bed
僕は一日をベッドで過ごした
You can please yourself
君は自分を喜ばすことができる
But, I spent the day in bed
でも僕は一日中ベッドの中にいた
Pillows like pillars
柱のような枕
Life ends in death
人生は死で終わる
So, there's nothing wrong with
Being good to yourself
だから、自分に優しくすることは間違ったことじゃない
Be good to yourself for once
一度だけでも自分に優しくしてごらん
And no bus, no boss, no rain, no train
そしたらバスも、ボスも、雨も電車もない
No bus, no boss, no rain, no train
No bus, no boss, no rain, no train
No emasculation, no castration
去勢もしない
No highway, freeway, motorway
高速、フリーウェイ、モーターウェイもない
No bus, no boss, no rain, no train
バスも、ボスも、雨も電車もない
No bus, no boss, no rain, no train
No bus, no boss, no rain, no train

ソングライター: Gustavo Manzur / Steven Patrick Morrissey
Spent the Day in Bed 歌詞 © BMG Rights Management

スピ系の動画では皆「2020年は集団から個人の時代に変化する」「あなたはありのままで素晴らしい存在」「テレビは操作されている」「思考が現実化する」というようなことを言っていた。

モリッシーは「バスもボスも電車もいらない(つまり会社は不要)」「自分に優しくする」「ニュースを見るな」「自分の望み通りに」と歌っている。「支配され社畜のように働かされるのはもう御免。だからもっと自由にできる仕事を自分のために見つけてあげるべきだよ」とこの歌は教えてくれていた。

実際今、コロナの蔓延でわたしたちは変わらざる負えなくなった。これからもっと、個人で自分の好きなこと、特技やアイディアを生かしてお金を稼ぐ人が増えてくるのだろうね。

★★★

去年のわたしはまだ気づいていなかったけれど、今年からクンダリーニヨガを始めて、そこからの体験、気づきから「えええ、モリッシー、完全スピリチュアルじゃん?」ってなった。それどころか「この世のあらゆる曲がスピリチュアル」に思えてきた。

音楽のすべてがスピリチュアル、というのは言い過ぎかもしれない。でもわたしは多くの曲が、魂と共に生きるための応援歌のようなものだと感じている。

「優れた芸術家はシャーマン」って誰かが言ってた。優れたミュージシャンもまた意識的、または無意識に霊的世界に繋がって彼らの作品を生み出しているのではないかしら。

楽しいときも苦しい時も音楽はいつもわたしに寄り添ってくれる。ここでは今までわたしが愛して聴いてきた曲たち、気になった曲をわたしなりに解釈していく場所にしたいと思って書き始めた。

もしかしたらそれらは作者が全く意図していないことで、ただのこじつけに感じられるようなことがあるかもしれない。突拍子もない解釈に「頭おかしい」と言われるかもしれない。でも聴き手がどう受け取るかは自由だと思うんだ。

いつからかすっかり文章を書くのに苦手意識を感じてしまっていたわたしなのだけれど、アウトプットのリハビリを兼ねて書いていけたらと思ってる。
シェアしたいという気持ちはもちろんあるけど、まずは自分のためにわたしの言葉を綴りたい。

今まで押さえつけて閉じ込めていた自分を解放するように。


(までさりまめ)






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