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アリスズ・ハウス/自己の解放

Alice's House - The Psychedelic Furs

 ★★★

In the house where Alice lives, Alice's
アリスが住んでいる家の中、アリスの家
It's a mess of souvenirs
おみやげが散乱している
There to remind you
そこはあなたに思い出させるため
Telling the time
時を告げる

In the garden where you go
あなたが行く庭では
Flowers die
花が枯れる
People say it's cold out there
外は寒いと人々は言う
You disagree, she's telling me
あなたはそうは思わない、彼女は私に言う
Come and spend the day at Alice's house
アリスのお家に来て一日過ごしましょう
Have some time away at Alice's house
アリスの家で時間を過ごしてください
Write a note saying please don't go
行かないでとメモを書いて
Please don't go
お願いだから行かないで

In the softest room you sing
優しい部屋であなたは歌う
Without a key
キーなしで
The butler is serving tea
執事はお茶を入れる
Wearing a shirt without any sleeves
袖のないシャツを着ている(※拘束着のこと)

Come and spend the day at Alice's house
アリスの家に来て一日過ごしましょう
Have some time away at Alice's house
アリスのお家で時間を過ごしてください
Write a note saying please don't go
行かないでとメモを書いて
Please don't go
お願いだから行かないで

In the bedroom down the hall
廊下の先の寝室で
Your secrets sleep
あなたの秘密が眠っている
It is always late at night
いつも夜遅く
Won't you stay? Why don't you stay?
泊まっていかないの?なぜ泊まらないの?

In the house where Alice lives, Alice's
アリスが住んでいる家の中、アリスの家
It's a mess of souvenirs
おみやげが散乱している
There to remind you
そこはあなたに思い出させるため
Telling the time
時を告げる

Come and spend the day at Alice's house
アリスの家に来て一日過ごしましょう
Have some time away at Alice's house
アリスのお家で時間を過ごしてください
Write a note saying please don't go
行かないでとメモを書いて
Please don't go
お願いだから行かないで

Alice's house
アリスのお家
Alice's house
アリスのお家
Alice's house
アリスのお家
Alice's house
アリスのお家


ソングライター: T. Butler / R. Butler / J. Ashton / V. Ely

★★★

子供の時熱を出すと決まって奇妙な感覚に襲われた。天井が高くなったり低くなったりする。自分の身体は肉が無く骨だけになり、胴には肋骨も内臓も感じられない。か細いスカスカの背骨が一本伸びていて、そこから腕と脚が生えている。

この症状は大人になるにつれてほぼ感じることはなくなった。

ふとあれは何だったのだろうと、大人になってからネット検索してみたところ、それが「不思議の国のアリス症候群」というものだと知った。

不思議の国のアリス症候群(ふしぎのくにのアリスしょうこうぐん、Alice in Wonderland syndrome、AIWS、アリス症候群)とは、知覚された外界のものの大きさや自分の体の大きさが通常とは異なって感じられることを主症状とし、様々な主観的なイメージの変容を引き起こす症候群である。 この症候群の名前は、ルイス・キャロルの児童文学『不思議の国のアリス』で薬を飲んだアリスが大きくなったり小さくなったりするエピソードに因んで、1955年にイギリスの精神科医トッド(英語: John Todd)により名付けられた。 ーWikipediaから引用

この曲を聴いていてなんとなくそのことを思い出した。うちの息子たちも同じような経験をしたことがあると言っている。子供の時に一過性のこの症状を経験した人は少なくないらしい。

脳の中枢神経が関わっているということだが、「異常」ということではなく、子供たちは何か人類が忘れている能力を思い出そうとしていたのかもしれない、なんて気がしている。

★★★

先日、「自己の解放」がテーマのマントラメディテーションを行った。マントラは「I AM」。

去年も同じメディテーションを行ったことがある。その時は本格的にクンダリーニヨガを始めたばかりで、まだエネルギーの体感などはあまり感じられなかったが、マントラを唱えると涙が溢れ、とても癒された。

しかし今回はそうゆうわけにはいかなかった。メディテーションの最中ずっと大きな欠伸がひっきりなしに出てきて集中できない。マントラが目の奥に響いて潤んでくる。

終わった後横になっていると、胸がムカムカして吐き気がした。胸がピリッと痛む。わたしの中のエネルギーが出てきたいのにまだ出ることができないでいるようだった。頭は自分を解放したいのに身体がそれを拒否している。

アリスの家に散乱しているお土産は未消化の昔の感情。それらの感情は事あるごとに蘇り、思考や行動の邪魔をする。

わたしは今までクンダリーニヨガによってわたしの中に散乱していた感情をひとつ、またひとつと片付けてきた。感情は浸りきることで、それらは昇華される。

最近気がついたのは、深く呼吸をすると右胸の脇に近い部分に痛みを感じることだ。最近までなかったこの痛み、わたしのどこか奥深いところにスタックしていたものが表面化したものかもしれないと感じた。

何の感情なんだろう?幼い時の感情か、はたまた前世から残されたものなのかはわたしにはわからない。でも一番繊細なところに残してきたお土産はわたしを確実に縛り付けている。

感情を癒す、と言っても今はただ待つだけだ。日々ヨガと瞑想で自分を整え、今に感謝して生きる。

そして毎晩、きっとわたしは夢の中でアリスの家に行くだろう。アリスはこんなんじゃまともにお茶も飲めないわ、と文句を言ってくるだろう。

わたしは彼女をなだめながら、過去に持ってきたたくさんのお土産をひとつづつ拾い上げ、それが何なのか確認し、そして家の外へ放り投げる。その小さな部屋でアリスが動けるようになるまで。

いつかアリスの家がきれいに片付き、アリスが自由を取り戻したその時、わたしも縛られていたものから自由になることができるのだ。




Spotifyプレイリスト :今まで書いてきた曲をプレイリストにしています。

見出し画像:ジョン・テニエルの挿し絵


最後まで読んでいただきありがとうございました。

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