【デザイナーさんインタビュー】pure life diaryに込めた想いやこだわりポイントを伺いました
pure life diary開発者の井上ゆかりです。
今回、pure life diaryのデザインを担当してくださった安間祥子さんにインタビューをさせていただきました。
かわいい!きれい!癒される!と大変好評いただいているpure life diaryのデザインの裏話やデザイナーさんだからこそのこだわりポイントを伺ってみました^^
グラデーションの表紙のインスピレーションはどうやって降りてきたんですか?
開発者のへいすけさんとゆかりさんとの打ち合わせでpure life diaryのコンセプトを伺い、いただいたイメージカラーの参考画像を頭に浮かべながら、まずはPinterestを見てイメージを膨らませていきました。
そうしたら、海と夕日のグラデーションの写真がたまたま出てきて目にとまって、「時間や景色は毎日変わっていくものだよな」というところから連想ゲームを始めて。
感情や好きなものや心地いいものは一定じゃなくてどんどん変わっていくもの。「pure life diaryを使う人たちが、変わっていく自分自身のことも楽しめたらいいな」という想いを込めて、グラデーションのデザインをご提案しました。
それから、pure life diaryの開発者が男女ということもあって、性別や年齢問わず誰が持っても違和感がないものにしたいとも考えました。そういう意味でも、絶妙なニュアンスのグラデーションは、持っている人によっても見え方が変わってその人らしい雰囲気になりそうでいいなと思いましたね。
(こぼれ話)
「グラデーションって素敵!持ってるだけで気分が上がりそう!」ということで即決!pure life diaryの表紙デザイン案をいくつか出していただき、pure life diary公式Facebookグループでメンバーのみなさんからの投票で決めたんです^^(1番人気の①にしました)
手帳の中身をデザインするにあたって大変だったことはありましたか?
※こちらの写真は2021年版のものです
表紙をグラデーションにすると決めてからは、スムーズに中のデザインや配色を考えられました。
「自分の感性に向き合う」というpure life diaryのコンセプトに対して、装飾の多さはノイズになると思ったんですよね。考えることに集中できるよう、フォントやデザインをシンプルに仕上げることを意識しつつ、手帳を持っているだけで気分が上がるようなものにしたくて、バランスを意識しました。
マンスリーページ・デイリーページに使っている筆記体がいいアクセントになってると思います。
デコることもできる余白がある一方で、デコらなくても映えてときめくデザインがほんとうに絶妙な塩梅なんです♡
デザインする上で大事にしていることや意識していることは何ですか?
手に取ってほしい人がどんな人か、その人たちとどんな関係性・空気感を持ちたいか、デザインしたものを見る人・使う人がどう感じるのがゴールなのかなど、世界観や方向性を依頼主の方と必ずすり合わせをするようにしています。
加えて今回のpure life diaryのデザインにおいては、どういうものが使いやすいのか人気の手帳をリサーチしてうまくいっている要素を抽出して、pure life diaryの世界観を重ねていきました。
デザインはお店選びに似てると思っていて。誰かとご飯食べにいくときに、自分だけの都合や好みでお店を決めないですよね。この人と一緒に行くならどういうお店だったら楽しく過ごせるかをイメージするように、「どんなデザインだったらpure life diaryを使う人たちに楽しんでもらえるかな?」という視点で、他の手帳のデザインを見比べて、pure life diaryっぽいかそうじゃないかを精査していきました。そうやってビジュアルでイメージしながら具体的な形に落とし込んでいきます。
pure life diaryのキーワードはずばり「エモさ」(笑)手帳のワークを通じて自分の過去・現在・未来と向き合いながら感情が揺れ動く感じや、明るい未来を目指していく意志を表現しました。
pure life diaryのデザインのこだわりポイントはどこですか?
手帳をデザインするのは初めての経験だったのですが、「手帳は書き込まれて完成するもの」というイメージを当初から持っていました。なので「書いたらこんな風になるかな」というのを常に念頭に置きながらデザインを手掛けました。
デザインやカラーが前面に出過ぎないよう潔く白を使ったページも多くしたのも、「書いて完成する」という思いからです。
あと、ボリュームたっぷりなワークの設問の文字はあえてグリーンを使いました。黒ペンで書き込む人が多いと思ったので、自分の答えと設問がパッと見分けがつくようにしたかったからです。モノクロの手帳もそれはそれでかっこいいですが、自分の言葉とそうでないものの違いが分かった方が、手帳を見返したときにもいいかなと。
※こちらの写真は2021年版のものです
他には、使っていて月日や自分自身の変化を感じられるようにしたいと思い、マンスリーページとデイリーページのデザインは、月ごとに色を変えてグラデーションにしました。絶妙なニュアンスの配色にしたので、人によってはグリーンに見えたりブルーに見えたりするんです。捉え方に違いが出るおもしろさも感じてもらえたら嬉しいです。
※こちらの写真は2021年版のものです
pure life diaryは2021年下半期バージョンとしてプロトタイプの制作からスタートしたので、実際に手帳を使ってくれた方たちからの感想やフィードバックをもらえたのが私としても嬉しかったです。2022年版のデザインをする上でもとても参考になりました。
pure life diaryのFacebookグループ・LINE・メルマガに登録しているメンバーのみんなで表紙のデザインやしおりの色を決めていった「みんなでつくっていく」試みは、私も参加させてもらって楽しかったです!
2023年版以降もまたさらにブラッシュアップされて、どんどんいい形のpure life diaryがたくさんの人に広がっていくんだと思うと、今後の展開も楽しみです。
インタビュー後記
私たちが伝えたいことやイメージを、期待を飛び越えてデザインに落とし込んでくれた祥子さん。依頼して本当によかったなと改めて思いました。
色選びやフォントなど細部まで想いと意図をもってつくってくださったことがひしひしと伝わるインタビューで、感動しきりでした。「手帳は書き込まれて完成するもの」という視点は思わず膝を打ちましたよ…!!
pure life diaryを開いて書き込むのがさらに楽しくなりましたし、愛着も倍増しました♡
本当にありがとうございました!そしてこれからもよろしくお願いします^^
今回インタビューした方
安間祥子(あんま しょうこ)
web/graphicデザイナー(Sick Path Design)
アートディレクター(irodori Branding株式会社 )
女性ファッション誌のデザインやwebデザインを手がけたのち、結婚を機に静岡へ移住・独立。現在は個人・企業問わず、スタイルを持って活動する方達のビジネスをデザインでお手伝いしている。
クライアントさんのブランディングを叶え、美しく飾り立てるだけでなく行動経済学やマーケティングに基づいた効果が出るデザインを得意とする。
「想いをビジュアル化して人と人を繋ぐ」をモットーに活動しており、今後はコミュニケーションツールとしてのデザインをデザイナー以外の方達にも広めていくために準備中。
目標は、デザインを通して日本中・世界中に公私の垣根を超えた仲間を増やすこと。
家庭では二児の母として奮闘中。
※現在新規の制作依頼はお受けしておりません
詳しいプロフィール・活動実績はこちら
https://www.canva.com/design/DAEWJJOuhgY/vSLi2OcWj7V6OJknVbb_3g/view?website#2:style-tells-story